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【2016年ドラフト候補】田中正義に次ぐ2番手も……メジャースカウトらが高評価する池田隆英(創価大)

ベースボールチャンネル 10/10(月) 18:30配信

大学ナンバーワンの評価も

 今秋のドラフトで目玉候補とされる創価大の最速156km/h右腕・田中正義(4年・創価高)。その田中に次ぐ2番手ながら、ドラフト上位候補に挙げられているのが、最速151km/h右腕の池田隆英(4年・創価高)だ。

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 田中とは7年間同僚ということになるが、高校時代は肩の故障で外野手だった田中は無名の存在だったのに対し、池田は当時から140km/h台後半のストレートを投げ込む本格派としてプロ球団スカウトから高い注目を集めていた。

 現在でもストレートの球速や質は田中よりも劣るが、カーブ、カットボール、スライダー、フォーク、チェンジアップを器用に投げ分ける。

 こうした投手としての総合力の高さに、アストロズの大慈彌功スカウトは「“もし”体が万全であれば、大学ナンバーワンの投手は池田でしょう」と評価する。

 ただ、その“もし”が頭につくように、高校3年以降はケガとの戦いを強いられていた。高校3年の夏に右ひざの前十字靭帯を断裂する大ケガを負い、大会後に手術。大学入学後の1年間はリハビリに費やした。2年春から登板機会を得るが、田中や高い安定感を誇った小松貴志(現日本新薬)の壁に阻まれ、大事な局面で試合を任されることは、多くなかった。

 また昨夏からは、右足首に痛みを感じており、騙し騙しで投球を続けてきたが今春から痛みが悪化。右足首遊離軟骨と診断されたため、春のリーグ戦後に、その除去手術を行った。

 今では痛みも消え、万全の状態となったものの、こうしたことの影響からか「ケガも多かったので、まだ下半身の力が投球に伝わりきっていない」と話すスカウトもいる。一方でそのスカウトもまた「力感なく角度のある140km/h台後半のストレートを投げられる」と、素質を高く評価しており、今後の大きな成長に期待ができるとの見解を示した。

堂々とマウンドに立つために

 今春にようやく先発に固定され、リーグ戦初勝利など3勝を挙げたが、2敗を喫し、チームは優勝を逃した。これで創価大は全国大会から3季遠ざかる結果となっているだけに、今秋に期するものは強い。

 9月25日に行われた東京国際大との2回戦は、前日の1回戦で田中が先発しながらも雨天コールド引き分けとなり、相手を勢いづかせないためにも大事な一戦だった。

 その先発マウンドに上がった池田は、甘く入った変化球を痛打されるなど5回まで毎回走者を出す苦しい投球だったが、なんとか2失点に留めると、味方の援護もあり4対2と2点リードで試合終盤を迎えた。だが、8回に四球と安打を許してピンチを招くと、2死ながら岸雅司監督は田中への交代を決断。チームは逃げ切って勝利をおさめ、池田は安堵の表情を見せたが「立ち上がりからリズムに乗れませんでした。今日は自分の力で勝ちたかったです」と、田中にマウンドを明け渡さざる得なくなったことに対し、反省の弁を述べた。

 そして、こう率直にこう続けた。

「結果を出していくことが大切。自信のあるボールを増やしたいです。でも今は自信がなく、堂々とマウンドに立ちたいからこそ、厳しいトレーニングをやれているという部分もあります」

 ドラフト上位候補にも挙がる一級品の素質は、多くの苦難とともに逞しく磨かれていっている。これが後々の歓喜に繋がることに期待したい。そう思わせるだけのものが、池田の投球と言葉からは強く感じられる。


池田隆英(いけだ・たかひで)
1994年10月1日生まれ。佐賀県唐津市出身。成和ライオンズ→佐賀東松ボーイズ→東京・創価高→創価大。180cm80kg。右投右打。




高木遊

ベースボールチャンネル編集部

最終更新:10/10(月) 18:30

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