ここから本文です

【セ・CS1ST】DeNAが初のファイナル進出。死闘を分けた3日間のブルペンマネジメント

ベースボールチャンネル 10/10(月) 19:41配信

第3戦は延長戦に持つ連れ込む大熱戦

 1勝1敗のタイで迎えた第3戦は、DeNAが4-3で巨人に延長戦の末に競り勝ち、クライマックスシリーズ・ファーストステージ突破を果たした。

 どちらが勝ってもおかしくない試合展開だった。
 DeNAは初回に梶谷隆幸が死球を受けて交代。巨人も延長11回、澤村拓一が右足首に打球を受けて緊急降板となるなど、ともに死力を尽くしての戦いだった。

 この3戦の試合を分けたポイントを探るとすると、3日間のブルペンマネジメントに他ならない。

 初戦の第1戦はDeNAが5-3で勝利。
 この際にDeNAが執った継投策は、先発の井納翔一―田中健二朗―三上朋也―山崎康晃という勝利の方程式だった。対する巨人は1点ビハインドだったということも手伝ったのだろう。先発のマイコラスのあとは、山口鉄也―マシソン―澤村という勝利の方程式の投手陣だった。

 勝利への最後の執念という観点に立てば、巨人・高橋由伸監督の采配はそれほど不可解なものではない。

 第2戦は巨人が2-1で勝利。先発・田口麗斗のあとを前日登板のマシソンが2イニングをぴしゃりと抑えた。やや無茶にも思える継投になったのは前日に澤村が精彩を欠いたことに起因するが、目先の1勝を考えると致し方ないことだった。

 一方、この試合で敗れたDeNAは、8回裏、2死1、3塁から長野に適時打を浴びた後にマウンドに送り込んだのは、今季、先発することの多かった左腕の砂田毅樹だった。そして、その砂田は1人をしっかりと抑えた。前日登板の二人、田中、山崎は登板しなかったのである。

 そして、第3戦は1回に両者に2点本塁打が飛び出す展開でスタート。3回からはDeNAが3-2でリードしたまま投手戦を展開した。6回裏、巨人は村田修一にソロ本塁打が飛び出し同点となると、試合はつばぜり合いで終盤を迎えることになる。

ラミレス監督「すべての試合で同じリリーフを使おうとは考えていない」

 両者一歩も譲らぬ攻防が続いた延長11回、勝ち越し点を挙げたのはDeNAだった。

 この回先頭の倉本寿彦の打ち返した打球が巨人のクローザー・澤村の右足首に直撃。澤村は降板となった。この時点で、巨人のブルペンには、このCSで未登板の投手しか残されていなかった。

 その中で、1死二塁から途中出場の嶺井博希が決勝タイムリー。
 アクシデントは想定外だったが、緊急登板の田原誠次には酷なシチュエーションだったといえるだろう。

 DeNAは先発石田健大の後を砂田が2イニング、三上朋が3分の2イニング、田中が2イニング。そして、最後の1イニングをクローザーの山崎が締めた。

 砂田が、この日、好投できたのは前日の登板があったからだし、残りの投手陣が持ち前の投球を披露できたのは3試合トータルのマネジメントができたからだろう。

 初戦をものにしたというのも関係しているが、これがこの3戦の雌雄を分けた差だった。

 シーズン前、ブルペン投手陣のマネジメントについて、ラミレス監督に尋ねたことがある。
 勝利が目先にあった場合に、そんな試合が続いたら、連投も辞さないのかと尋ねるとラミレス監督はこう答えていた。

「4連投をさせてケガをさせて、残りのシーズンは使えませんというようなことはないようにしたいと思います。軸になる投手がいることは間違いないと思うが、すべての試合を同じリリーフを使おうとは考えていない。どこで投げる投手でも、勝ちゲームでも使える投手に底上げしてリリーフに置いていきたい。もちろん、試合の状況によって使い方は変わってくるけれどね」

 3日間を見据えたブルペンマネジメント。
 CS初進出にして初の1st突破は、監督の起用とそれに答えたブルペン陣によって果たされたものだった。

 DeNAは12日からのファイナルステージへ進む。今季の広島との対戦成績は12勝13敗とそれほど苦手にしているわけではない。

 巨人を死闘の末に破った実績を勢いにして、王者・広島に臨みたいところだ。 



氏原英明

ベースボールチャンネル編集部

最終更新:10/10(月) 19:41

ベースボールチャンネル

Yahoo!ニュースからのお知らせ