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【横浜】異質なドリブラー、前田直輝が持つ飽くなき向上心。「藤春さんに訊いても『別にそんなに』って言うと思う」

SOCCER DIGEST Web 10/10(月) 12:00配信

藤春を手玉に取るテクニックは、ほかの選手にはない“異質さ”を放っていた。

[ルヴァンカップ・準決勝第2戦]横浜 1-1 G大阪/10月9日/日産ス
 
 中村俊輔、齋藤学――両者の穴は大きかった。
 
 ルヴァンカップ・準決勝、第1戦をスコアレスドローで迎えた、勝負の第2戦。G大阪と対戦した横浜は、伊藤翔のゴールで先制するも、その7分後に許した同点ゴールを返すことができず、アウェーゴール方式のルールにより敗退が決定。
 
 攻撃面でクオリティ不足を露呈し、改めて主軸ふたりの不在を強く感じさせた。
 
 ただ、そんななかで光明も見えた。離脱中の両者に代わり、G大阪との2戦目で攻撃を牽引したのは、前田直輝。東京Vユース出身の21歳で、左利きのアタッカーだ。
 
 前田の持ち味は“超絶”テクニカルなドリブル。独特なリズムと巧みなボールコントロールでDFの間を縫うように突破する。G大阪戦でも切れ味鋭いドリブルを披露し、度々チャンスを演出。ほかの攻撃陣がやや低調とあって、抜群の存在感を放っていた。
 
 G大阪戦では、右サイドハーフで先発出場。対峙したのはA代表経験もあり、リオ五輪代表にも選出された藤春廣輝だ。そんな実力者を手玉に取るテクニックは、ほかの選手にはない“異質さ”を放っており、ゴールの匂いを醸し出していた。
 
 それでも試合後、本人の口から出たのは反省の言葉だった。
 
「凡ミスを2回くらい繰り返してしまったのが、上にいけないところなのかなと思う。ゴール前とか、自分の得意なサイドハーフの位置以外でも、しっかり味方につなげるところだったり、自分ができることを突き詰めていかなきゃいけない」
 
 たしかに、ラストパスがズレたりと細かいところで精度を欠いていたのは事実だ。ただ細かいミスはあったとは言え、藤春を手玉に取ったドリブルは評価して良いはずだ。
 
 しかし、ドリブルについて投げかけても、前田は反省の姿勢を崩さない。
 
「先手を取りたいという気持ちでスタートして、前半は後手に回った。後半は少し盛り返したけど、まだまだ脅威になれてない。
  ドリブルに関しては横に逃げているだけ。1、2本しか縦に突っかけられなかった。縦を切られて、中にいくしかない状況を作られた中で、シュートまでどうやっても持っていくのかを、もっと改善していかなくちゃいけない。
  たぶん、藤春さんに訊いても『別にそんな』って言うと思う」
 
 少しの妥協も許さない、ひたむきなストイックさには、大器の片鱗を覗かせる。
 
 中村や齋藤に続く、横浜の核となれるか。“異質”なドリブラーに注目したい。
 
取材・文:多田哲平(サッカーダイジェストWEB編集部)

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最終更新:10/10(月) 12:00

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