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まるで高級シャンパンのような極上ベルギービール対決

@DIME 10/11(火) 21:00配信

 ビールが好き、もっと知りたい&楽しみたい。でも、マニア向けのものは結構、とは言っても当たり前の話は知ってる。そんな、粋でイケてるビールファンに贈る、なんでもありの読み物です。語ってもウザくならない、スマートでコクのあるビールの話をお楽しみください。

 減っていくのが名残惜しい、飲むのが心苦しい、そんなビールに出会うことがある。だったら飲まなきゃいいじゃないかということになるが、そこまでおいしいのだから当然飲む、いや、むしろがっついて飲む(笑)。

 この連載を始めて、日々、お初ビールのインプレッシュンをメモするようになってから、ビーラー歴35年目にしてさらに、「ビール意識高い系」になったなと自分で思う。

 そして、日ごと新たなビールの微妙な違いを探求する中でも、というかそんな中だからこそ、「これは素晴らしい!」というビールに出会った時の喜びは格別。感動の映画を観たような、極上の文学作品を読んだような、心揺らす絵画に触れたような、そんな豊かな気分に浸れる。

 ということで、最近飲んだ中で、しびれまくった2銘柄を紹介したい。我がテリトリーであるベルギービールは、いつも気にしてるから必然時に、好みのビールに出会う確率が高いわけで、今回も、そのジャンルから2種となった。

 どのスタイルにも僕の好きな銘柄はあるが、今回の2つは、この中の<ランビック>からとなる。ランビックという言葉がお初の方に、まずはシンプルにわかりやすい説明として、

●ベルギービールジャパン<ランビックビール>

から引用すると……。

「野生酵母を使った、強い酸味が特徴の伝統的ビール。グーズのほか、フランボワーズ、クリークなど、ワインのような味わいを持つ果実系のものもある。生産地は限られており、ブリュッセルとその近郊の一部のみ」

 大胆に言い切ると<酸っぱいビール>だ。ベルギービール飲み始めた頃は誰しも、「これがビールなの!?」と度肝を抜かれるほど酸味たっぷり。最初から強烈なランビックが美味しく感じられたらもうコワイモノナシ、どんなビールでも飲める。

 しかし、今回の2種は、ただ酸味が強いだけのビールではない。

 言ってみれば、極上のシャンパン!

 ふくよかな泡立ち、酸味と甘味のバランス、フレッシュでフルーティ! 口に含んだ瞬間、喜びが満ちた。どちらも、コルク栓の大瓶。オープナーで抜栓する行為もわくわくを高めていく。

 2種それぞれ、ランビックの中での方向性は違うが、材料、製法含めて、すばらしい味わいだった。ビールとしては値は張るが、以下のインプレッションを参考にぜひ一度!

[ベルギー系]

■リンデマンス・スポンタンバジル
(リンデマンス醸造所 度数6% 750mil)
★なんと売り切れてない!

ランビックと言うだけでスペシャルだけど、さらに、生のバジルとは!とにかく、口に含んだ瞬間、フレッシュ!と。バジルからの若草の香りが鼻と舌に飛び込んで広がってくる。ランビック特有の強烈な酸味を、バジルがソフトに中和させているから、飲み口がするっとしていて、自然酵母由来のエグ味はまったく感じない。いい意味での、刺さるようなシャープな酸味だ。ブラウンに近いゴールドで、少しの濁り。瓶の底のほうに酵母のオリがあるので最後は濁りが濃くなる

 ちなみに、日本語のラベルに<麦芽使用率50%以上>と書かれているのは、材料に麦芽やホップ以外が入ると、酒税法上は発泡酒になってしまうから。
★女性タレント見立ては、【桑子真帆(NHK)】

[ベルギー系]

■ルース
(ケルコム醸造所 度数6.5% 750mil)
★限定モノなのでやはり、売り切れてて失礼……。

凄い手の込んだ限定復刻版ビール。醸造所が別の、ランビックとブロンドタイプを併せたハイブリッドで、「ランビックッブレンドサワー」と。まずは口じゅうにぶわっと広がる発泡感が印象的。ノドに届くまでふわふわと浮遊感が、まさにシャンパン。酸味は弱め、ソフトで飲み口がいいランビックと言える。苦味は目立たずむしろ渋味が。みかんの皮のような渋味が最高のアクセントになっている。甘味もそこそこ感じて、この三者のバランスがすばらしい。美しいゴールド、濁りは少ない。食前酒には最高。
★女性タレント見立ては、【佐々木希】

★今日のビール川柳★
甘酸っぱい これがビールか シャンパンか

文・写真/石黒謙吾(いしぐろ・けんご)

@DIME編集部

最終更新:10/11(火) 21:00

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