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広島カープは最大の敵「負けられない」という 意識を払拭できるか

webスポルティーバ 10/11(火) 14:40配信

 日本シリーズ出場権をかけたクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージがいよいよ始まる。セ・リーグは、今季のペナントレースを25年ぶりに制した広島が、初めてCSを本拠地で迎えることとなった。 

【写真】横浜DeNAベイスターズは巨人との死闘の末にCSファーストステージを突破した

 広島がペナントレースを独走したことで、「CS制度の是非」について、いろいろと話題に上がっているが、これまで恩恵を受けてきた広島ファンにとっては、声高に不要論は唱えられないだろう。1球団が独走したシーズンだったからこそ、シーズン終盤の1カ月の盛り上がりを見れば、安易に「不要」とは言えない。

 ただCSの盛り上がりで、ペナントレース優勝の価値が薄れてしまうことは懸念される。プロ野球にとって、あくまで価値があるのはリーグ制覇であり、メジャーリーグのポストシーズンとは多少、意味合いは異なる。

 本拠地・マツダスタジアムでCSファイナルステージを戦う広島にとってのカギは、まさにそこにあると考える。「CSに勝たなければ優勝した意味がない」「優勝球団として必ず勝たなければいけない」などと考えると、相手との精神状態はイーブンではなくなる。

 特に短期決戦は、両チームの精神状態が勝敗に大きく影響する。”重圧”がチームから余裕を奪い、しかも相手の横浜DeNAベイスターズは巨人との死闘の末にCSファーストステージを突破した”勢い”という強力な武器を携えている。

「ペナントレースを制したのは広島で、その価値は薄れることがない」

 そうした確固たる意識がチームにあれば、広島に無用な負荷はかからず、シーズン同様の戦いができるはずだ。

 シーズン終了からここまで、広島は自らその作業に時間を費やしてきたように思う。全体練習が再開された今月2日から最初の休養日までの5日間は、控え組の若手だけでなく、主軸の菊池涼介や丸佳浩も懸命にバットを振り込んだ。ベテランの新井貴浩でさえ連続ティー打撃を行ない、苦悶の表情を浮かべるほどだった。

 石井琢朗打撃コーチは、「CSはおまけくらいの気持ちでいいと思っている」と言い、東出裕輝打撃コーチも「来年を見ているところもある。野間(峻祥)は、シーズン終盤からキャンプのようなもの」と言い切る。CSよりもさらに先を見据えることで、選手にかかる重圧を解こうとしている。

 打線のカギを握るのは、ペナントレースで”ビッグレッドマシンガン”とも言われた強力打線をけん引した”タナキクマル”の上位打線だ。チーム684得点のうち292得点を3人でたたき出した。当然、DeNAも上位打線を徹底マークしてくるに違いない。警戒網をかいくぐってレギュラーシーズン同様に、上位3人で塁上をかき回すことができれば相手に大きなプレッシャーとなるだろう。

 一方で石井打撃コーチは、「カギは、6、7番かな」とも言う。シーズン終盤にテストした下位にルナとエルドレッドが並ぶ新打線だ。彼らに下位を任せることで上位打線の負担を軽減できるし、相手バッテリーに気を緩める隙を与えない。これがはまれば、その効果は計り知れない。

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最終更新:10/11(火) 22:44

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