ここから本文です

【Bリーグ】SR渋谷の壮大なる挑戦。 若者の街にバスケは根付くか

webスポルティーバ 10/11(火) 19:00配信

 これも壮大なるチャレンジである。スタートしたプロバスケットボールのBリーグ、サンロッカーズ渋谷(SR渋谷)の本拠は東京都渋谷区、ホームアリーナが青山学院大の体育館(青山学院記念館)である。成功のカギは?と聞けば、SR渋谷の岡博章社長は「地域貢献」を挙げた。

【写真】B1各クラブの選手が一堂に会した「TIP OFFカンファレンス」

「まずは渋谷の子どもたち、近辺の子どもたちにサンロッカーズの試合を見に来てもらって、自分も将来、バスケット選手になりたいんだ、このチームでやりたいんだ、と思ってもらえれば、成功かなと思います。子どもたちに夢を与えて、スポーツを通じて地域に貢献できれば一番だなと思います」

 8日のホーム開幕戦、SR渋谷vs富山グラウジーズ。試合開始(午後6時)の1時間半前の開場の際、体育館の周りには長蛇の列がグルグルとできていた。ざっと150m。特に子どもや若者、女性の姿が目立った。熱気に気圧(けお)されながらも、岡社長はホッとした表情を浮かべていた。

「これほどのお客さんが来てくれて、率直にうれしいなと思います。この勢いが続くよう、我々も営業努力していかないといけないですね。ぜひ、このお客さんがリピーターとなって、ずっと継続して応援してもらえるよう頑張りたい」

 人気沸騰に青学大の三木義一学長も笑顔だった。SR渋谷はこれまで、NBL所属の日立サンロッカーズ東京という強豪クラブだった。プロバスケと大学のコラボに声も弾む。

「こんな形で進んでいってくれるといいですね。青学大に対するイメージも上がって、いい大学だと思ってくれるとありがたいですね。渋谷、バスケット、日立、青学、これが一緒になって発展していけばいい。お互いが、それぞれ”ウイン・ウイン”の関係じゃないと、継続できませんから」

 人気と強化はチームの両輪である。ホーム開幕戦に向け、1964年の東京五輪のときに建てられた伝統の体育館に新しいコート床を付け、照明機器や音響設備を加えた。もちろんBリーグ開幕のときの東京・国立代々木競技場のようなLEDビジョンなどの派手な演出はない。簡素なイメージは拭えないが、それでも、ほぼ満員の「2624人」がスタンドを埋めた。観客席の最上段には立ち見も出た。

 観客席とコートが近く、臨場感はバッチリだった。「サンロッカーズ!」「サンロッカーズ!」。歓声と興奮。渋谷が終始、リードをしたこともあって、SR渋谷のチームカラーである黄色一色となった観客席もノリノリだった。唯一寂しいのは、大学の体育館ということもあって、売店でビール販売がないことか。(いや、裏を返せば、子どもや家族連れには安心なアリーナともいえる)。

 試合はSR渋谷の79-61の快勝だった。SR渋谷のキャプテン広瀬健太は青学大OBである。31歳。この日、攻守に活躍し、8得点、5スティールを記録した。「満員のお客さんを見て、すごく気持ちが高まりました」。試合後、笑いながら遠い昔を懐かしんだ。

「学生時代とは雰囲気が違いますね。ここは苦しい思い出しかない体育館なので……。ハハハ。もう練習がきつくて、監督も怖かった。特に下級生の時は、一番早く来て準備して、最後まで体育館に残っていました。ホント5、6時間ぐらい。トラウマじゃないですけど、それが出なくてよかったです」

 それはそうだ。プロチームのホームアリーナなのである。それなりの演出や舞台づくりはなされている。

「アリーナとして、やりやすいですね。お客さんとの一体感もありました。プレーしていて、気持ちがよかったです」

1/2ページ

最終更新:10/11(火) 19:50

webスポルティーバ

記事提供社からのご案内(外部サイト)

Sportiva

集英社

Sportivaムック
11月10日発売

定価 本体1,389円+税

フィギュアスケート特集
『羽生結弦 未来を創る人』
■羽生結弦 インタビュー、エッセイ
■羽生結弦 フォトギャラリー

Yahoo!ニュースからのお知らせ