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超長寿時代に破産しないための「税金・年金・保険」裏ワザ ゼロからわかる「トンチン年金」

現代ビジネス 10/11(火) 11:01配信

 長生きすることが幸せと同時に「リスク」にもなってきた今の時代。せっかくの長寿を、おカネに苦労せず乗り切るためのワザを紹介。

 「トンチン年金」を知っていますか? 長生きすればするほど得をする新しい保険商品が出た! 

百まで生きれば1・5倍

 いま、これまで日本の保険業界には存在しなかった、まったく新しい仕組みの個人年金保険が注目を集めているのをご存じだろうか。

 その仕組みとは、「トンチン年金」と呼ばれるものだ。口に出してみると、どことなく間の抜けたような言葉だが、「頓智」も「トンチンカン」も関係ない。17世紀のイタリアの銀行家ロレンツォ・トンティが考案したとされる、長く生き残った者が得をするという「究極のサバイバル・ゲーム」のことだ。

 上の図をご覧いただきたい。単純化して言えば、最初に100人の人がトンチン年金に加入したとする。そのうち50人が年金を受け取るまでに死ぬと、生き残った50人が100人で積み立てた原資を山分けして年金として受け取っていくという仕組みだ。

 途中で死亡した人の遺族に払い戻される掛け金はごくわずかか、まったくないこともある。その代わり、年金開始時まで生き残った加入者だけが、積み立てられた年金原資を元に、高いリターンの年金を受け取ることができる。まさに仁義なき生存競争。それがトンチン年金の原理だ。

 今年4月、日本で初めてこのトンチン年金の仕組みを取り入れた商品「グランエイジ」を発売したのが、日本生命だ。

 グランエイジの眼目は、「5年保証終身年金」という年金の受け取り方。これまで保険会社が扱ってきた個人年金保険では、受け取り期間は70歳からの10年間などと期間が区切られていたが、終身年金ならば何歳まででも受け取れる。

 極端に言えば、100歳まででも110歳まででも、毎年一定額の年金を受け取り続けることができることになる。まさに「長生きすればするほどドンドン得になる」保険というわけだ。上の図で示したように、50歳時に加入し70歳で支払いを終えて年金支給開始となった男性の場合、99歳まで生きれば、自分が支払った掛け金の総額に対して約156・4%、つまり1・5倍以上の金額を受け取ることができる。

 この高利回りを可能にしたのが、トンチン年金の仕組みだと、日本生命広報部は明かす。

 「平均寿命が延びて、80歳、90歳まで生きることが当たり前になりつつあるなか、従来のように65歳から75歳までの生活のための年金保険だけでは、その後の長い人生に対応できないという課題意識を抱えてきました。

 しかし、終身でお支払いをする年金商品を開発しようにも、この超低金利ではおカネをお預かりして必死に運用しても、なかなか計算が立たない。そこで、『長生きした方にみなさんから集めたおカネを回して支える』というトンチン年金の仕組みに着目したのです。これは保険会社としては逆転の発想でした」

 逆転の発想とはどういう意味なのか。比較して考えてみてほしいのは、生命保険の仕組みだ。

 「生命保険の場合、大勢の方がおカネを出し合って、たまたま不幸なことがあった方に大きな額のおカネを回します。その代わり、何事もなく無事に過ごした方には、大きな金銭的メリットはないかもしれない。けれども『助け合っている』という安心感があります。

 トンチン年金の場合は、この反対なのです。互いにおカネを出し合って、たまたま、非常に長生きされた方に資金を回す。長生きをすることはめでたいことなのですけれども、経済的にはリスクとも考えられます。貯金が底をついたら、折角入居した介護施設も出なければならないかもしれない。そうした『長生きをするリスク』に対応するのが、この商品なのです」(日本生命広報部)

 グランエイジは50歳から加入でき、70歳から年金を受け取ることができる。だが、70歳の時点での健康状態など、事前に分かるはずもない。そのため、加入に際してはとくに持病などの告知事項の条件もない。

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最終更新:10/11(火) 11:01

現代ビジネス

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