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ゆず塩ら~めん、食べてわかったスゴイ実力

東洋経済オンライン 10/11(火) 20:15配信

9月24、25日に京都府京丹後市で開催された第1回全国道の駅グルメ日本一決定戦「道-1グランプリ」。来場者の投票でグランプリに輝いた道の駅もてぎの「ゆず塩ら~めん」とは?  現地を訪ねていざ、実食! 

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 行列のできるラーメン屋は、全国にあるだろう。しかし、1時間以上も待つ「道の駅のラーメン屋」は、栃木県の道の駅もてぎに店を構える十石屋ぐらいではないか。

 今年9月24日、25日、京都府京丹後市で開催された第1回全国道の駅グルメ日本一決定戦「道-1グランプリ」。多数の応募の中から書類審査を経て、全国から集った20の道の駅が自慢の味を競い、来場者による投票でグランプリに輝いたのが十石屋の「ゆず塩ら~めん」(640円)だ。

 茂木町産のゆず皮、ゆず果汁を使い、サッパリとした酸味が塩味と絶妙に絡むゆず塩ら~めんは、2012年2月に販売開始。あえてチャーシューなどの肉を入れず、地元の野菜たっぷりのヘルシーさが受け、同年に女性誌の「東京から日帰りできる道の駅グルメランキング」で1位に輝いた。それ以来の人気商品で、多い日には1日200杯を超える売り上げがあった。

 しかし、「道-1グランプリ」に臨むにあたり、十石屋リーダーの北上誠さんは「自信はなかった」と振り返る。

 「来場者は関西の方がほとんどですし、完全アウェイの京都でおいしいと思ってもらえるか不安でした。2日間で1200杯が売れましたが、杯数や個数ではもっと販売していたお店もあったので、来場者の投票で1位になったと聞いて、本当に驚きましたね」

■開店1時間前の朝8時から行列

 「道-1グランプリ」はメディアの注目度も高く、初代グランプリの報が全国に流れて以降、十石屋には「ゆず塩ら~めん」を求める客が押し寄せている。休日には開店1時間前の朝8時から行列ができ、夕方まで波が途切れない。

グランプリのインパクトは「想像以上」だった

 グランプリのインパクトは「想像以上」だった。

 「今回初めて開催された『道-1グランプリ』だったので、どれぐらいの影響があるか読めず、グランプリを取ったことだし、倍ぐらいの売り上げになればいいなと思っていたんです。そうしたら受賞の報道後は平日でも400杯から500杯、土日は1000杯を超えました。お客さんの中には、名古屋から来たという方もいましたね。受賞前の体制では対応できないので、アルバイトを増員しました」(北上さん)

 取材当日も、正午前には満席。店内を見渡すと、8割から9割の人が「ゆず塩ら~めん」を注文していた。

■予想以上にしっかりとゆずの味がする

 いざ、実食。

 湯気から漂うゆずの香りが、鼻孔をくすぐる。うっすらとゆずの色がついた透明なスープも予想以上にくっきり、はっきりとゆずの風味がする。

 柑橘の酸味と塩味のバランスがきめ細かで、町内の製麺所と共同開発したと麺との絡みも良く、はしが進む。野菜も豊富なので、ヘルシーなランチをしている気分だ。

 カロリーや油を気にしてスープを飲み干すことを躊躇する人も多いだろが、このラーメンは口当たりが非常にサッパリしているので、罪悪感もない。ふと隣の席を見ると、4人組の女性が全員、スープを完飲していた。

 「ちょっとした香りづけでゆずを使うことではなく、しっかりとゆずの味がするラーメンを目指しました。茂木のゆずは一つひとつ手絞りしているから、機械搾りと違って苦味がありません。地元の農家で採れた野菜、そして地元の製麺所とのコラボレーションで、茂木にしかないラーメンができました」(道の駅もてぎ企画広報/阿島佳央さん)

 確かに、これまでにないラーメン体験で、新鮮さもある。

 ゆずの味や香りが苦手な人にはおススメできないが、ラーメンが好きな人なら、茂木の町をあげた渾身の味、ぜひお試しあれ! 

川内 イオ

最終更新:10/12(水) 8:35

東洋経済オンライン