ここから本文です

心筋梗塞、脳梗塞、高血圧、糖尿病 薬や治療法の本当の実力

NEWS ポストセブン 10/12(水) 7:00配信

 自分で薬や治療法の「本当の実力」を知るための指標「NNT(Number Needed to Treat=治療必要数)と呼ばれる数値が注目を集めている。

 NNTは、「薬や手術の臨床試験の結果を用いて、“1人の病気の発症や死亡を防ぐのに、何人がその治療を受ける必要があったか”を表わす数字」のこと。その逆の数値である「NNH(有害必要数=その治療法で「何人に1人の割合で副作用が出るか」を表わす)も存在する。

 今回、本誌は医療経済ジャーナリストの室井一辰氏の協力のもと、「the NNT」に加え、国際論文データベース「NCBI Pubmed」から、NNTが記載されている論文を抽出して分析。心筋梗塞、脳梗塞、高血圧、糖尿病に関する「命が助かる確率」を公開する(以下、NNTは「○」、NNHは「×」として表記)。

【心筋梗塞 心臓バイパス手術】
○25人に1人は死亡を回避。10~14人に1人は死に至らない(非致死性)心筋梗塞を避けられる。
×83人に1人は死亡。100人に1人は脳卒中を発症し、43人に1人は腎不全を起こす。3~5人に1人は認知機能が低下する。

 心筋梗塞を防ぐために有効だとされている手術。NNHのリスクが高い印象を受けるが、室井氏は、「心筋梗塞を起こすほど心臓の状態が悪い人にとっては、25分の1の確率で死を免れられるのは大きな希望です。手術の意義は決して小さくない」と評価する。

【脳梗塞 アスピリンなどの抗血小板療法】
○79人に1人は死亡を回避。143人に1人は脳卒中の再発を防げる。
×245人に1人は胃腸などに大量出血を起こす可能性があり、574人に1人は脳出血を起こす。

 アスピリンは血液の凝固を防ぐ効果があり、脳梗塞を発症した経験のある患者などによく使われる薬だ。

「デメリットは無視できないが、致死率の高い疾病だけに、79人に1人の確率で死を遠ざけられるなら試す価値はある」(室井氏)

1/2ページ

最終更新:10/12(水) 7:00

NEWS ポストセブン

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

北朝鮮からの脱出
北朝鮮での幼少時代、『ここは地球上最高の国』と信じていたイ・ヒョンソだったが、90年代の大飢饉に接してその考えに疑問を抱き始める。14歳で脱北、その後中国で素性を隠しながらの生活が始まる。 これは、必死で毎日を生き延びてきた彼女の悲惨な日々とその先に見えた希望の物語。そして、北朝鮮から遠く離れても、なお常に危険に脅かされ続ける同朋達への力強いメッセージが込められている。