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心身のトラブルは「猫背」から。「座り方」と「歩き方」を改善すれば、体調は劇的に良くなる

PHP Online 衆知(THE21) 10/12(水) 10:50配信

 肩こり、腰痛、慢性疲労、さらにはメンタル不調や集中力低下。そうしたビジネスマンを悩ませる不調の原因は「猫背」であるケースが多いと、のべ10万人以上に施術してきた澤田大筰氏は言う。改善のポイントは「座り方」と「歩き方」。今日から実践できる姿勢改善のポイントをうかがった。

ラクに座っていると心身に不調をきたす

 肩こりやギックリ腰、寝違え、あるいは「なんとなく疲れやすい」。そうしたさまざまな症状で来院するビジネスマンの患者さんは、多くの場合、姿勢に問題があります。「重い物を持って腰を痛めた」といった直接のきっかけはあるにしても、そもそも、姿勢が崩れているために、身体に負担がかかり続けていることが根本的な原因なのです。
 姿勢の崩れにはいろいろなものがありますが、多いのはなんと言っても猫背です。
 日本人には猫背になりやすい文化的な背景があります。農耕民族で、田植えをはじめとする前屈みの姿勢での作業が多い生活をしてきたこと。椅子ではなく地べたで生活する習慣があること。そうしたことが、猫背になりやすい身体を作ってきたのです。
 そんな日本人が、長時間のパソコン作業などのデスクワークで間違った座り方をしてしまっていると、ますます猫背になりやすくなります。その結果、肩こり、頭痛、腰痛などが起こります。また近年、労働災害の上位を占めているVDT(Visual Display Terminal)症候群(ディスプレイの見すぎによる目の疲れから心身の不調が起こること)も姿勢の悪さが原因で、自律神経失調症、うつ病などを引き起こすとされています。
 病気になるほどではないにしても、「なんとなく疲れやすい」「最近集中力が続かない」といったパフォーマンスの低下も、猫背の影響であることが少なくありません。猫背は、単に見た目が悪いというだけでなく、ビジネスマンの健康を害し、パフォーマンスを低下させる原因なのです。
 では、猫背を治すためにはどうすればいいのか? 誰にでもできる簡単な方法は、(1)座り方に気をつける、(2)歩き方に気をつける、の二つです。
 まず、座り方。オフィスで椅子に腰かけるときには、深く座って、腰を背もたれに当てましょう。これだけでOKです。
 この座り方だと、自然と骨盤が立った状態(別の言い方をすると、坐骨が座面についた状態)になって固定されます。試しにやってみてほしいのですが、骨盤が立っていれば、猫背にはなりようがありません。この姿勢で仕事をすることで、猫背を改善・防止できるのです。
 この座り方をしてみると、「しんどいな」「もっとラクな座り方をしたい」と感じる人が多いはず。しかし、ラクな座り方は正しい座り方ではありません。
 確かに、骨盤を倒して浅く座る姿勢(疲れ果てて帰る電車の座席でしてしまいがちな姿勢です)のほうが、その場ではラクです。しかし、それは猫背の原因になり、長期的には健康を害します。少ししんどくても正しく座ることが、健康のための筋力トレーニングにもなるのです。
 正しく座ったうえで、デスクワークをするときには、1時間ごとに5分くらいの割合で、腕を伸ばす、肩や首を回すといった簡単なストレッチを組み込むと、さらに効果的です。

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最終更新:10/12(水) 10:50

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