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F1ホンダ、鈴鹿で惨敗。 パワー不足はエンジンだけのせいなのか?

webスポルティーバ 10/12(水) 11:36配信

 ホンダの長谷川祐介F1総責任者にとって、鈴鹿のパドックを歩くのは、あの決勝16万1000人という大興奮に包まれた2006年以来、10年ぶりのことだった――。昨年は「一観客として」グランドスタンドで見ていたが、今年はレースをする当事者としてこの地に帰ってきてみて、その感慨はひとしおだった。

【写真】ホンダの長谷川祐介F1総責任者とは…。

「鈴鹿のことを聞かれると、当然ながら『一番大事なレースです』とお答えしてきましたけど、今日久しぶりにパドックを歩いてきて、その言葉では全然足りないくらい感慨深いものがありました。もちろん、成績とかパフォーマンスをもっとという気持ちはありますけど、『ここに帰ってきたんだな』という気持ちはすごく強かったですね」

 応援してくれる日本のファンの人たちに、すばらしいレースを見てもらいたい。長谷川は一貫してそう言い続けてきた。

「レースは結果がすべて」

 それが長谷川の口癖だ。

 日本GPを前に、マクラーレン・ホンダはシンガポールでもマレーシアでも3強チームに次ぐポジションを争い、着実にポイントを獲る力を見せてきた。だからこそ、地元鈴鹿でいいレースをしたいという思いは強く、その手応えも十分あった。

 だが、フタを開けてみれば、マクラーレン・ホンダは予想以上の苦戦を強いられることになってしまった。

 FP-1(フリー走行1回目)の開始早々にフェルナンド・アロンソがスプーンでスピンオフし、タイヤバリアにクラッシュしたことからもわかるように、MP4-31は鈴鹿で極端に不安定な挙動を見せた。セットアップ作業を進めても根本的な解決には至らず、予選ではQ3進出どころか、ジェンソン・バトンがQ1敗退。決勝でも全22台が完走するなかで16位・18位と、浮上のキッカケすら掴めないまま下位でレースを終えた。

「マレーシアGPの結果から考えても、もう少しいけるというふうに思っていました。Q3はさすがに難しいかなとは思っていましたが、まさかQ1で敗退するとは思っていませんでした。周りが速かったというよりも、ウチが遅かったということです。『振り向けばマノー』でしたからね……。とても(3強に次ぐ位置を)戦えるレベルではなかったです」

 決勝では、ルノーやザウバーの後塵すら拝した。予選結果を受けてパワーユニットを最新型スペック3.5に載せ換え、最後尾スタートを選んだバトンは、マノー勢をなかなか抜くことができずにタイムロスを強いられた。

 鈴鹿は、実は全開率が高く、パワーの有無がタイムを左右する。ホンダのパワー不足が足を引っ張ったことは事実だ。

「マシンとして一番の弱点はエンジンパワーだと考えていますから、(最高速不足の理由は)パワー不足だと考えていただいて構わないと思います。ただ、ここはサーキット全体としてスピードを乗せていくようなところなので、コーナーの出口でうまくスピードを乗せていけないと、スピードトラップの数字も伸びてきません。ですから、エンジンパワーだけでなく、ちゃんと踏めていなかったというのが大きかったと思います」

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最終更新:10/12(水) 16:27

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