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試合勘欠如の欧州組にスタメン奪取を厳命も“優遇策”は継続 ハリル監督「彼らに代わる選手はいない」

Football ZONE web 10/12(水) 8:20配信

オーストラリア戦後に指揮官が選手に要求 「クラブで先発を取ってくれ」

 日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督は、11日のロシア・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選第4節の敵地オーストラリア戦に1-1ドロー後、所属クラブで出番を失っている欧州組の“優遇策”を再び明言。ACミランFW本田圭佑らベンチ要員だらけとなった欧州組に、クラブでのスタメン奪取を指令したことを明らかにした。

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 試合後の記者会見でハリルホジッチ監督に対して、敵地オーストラリアメディアから耳の痛い質問が突き刺さった。

「本田にシャープさが見られない。どれくらい点を取っていないのか? 彼の状態は?」

 試合前日会見に続く敵国メディアからの挑発的な質問に、ハリル監督は応じた。

「我々のチームにとって本田はものすごく重要な選手です。より多くの点を取り、より多くのパスを出している選手です。今日はみんなが驚くサプライズを起こしたが、これはうまくいきかけた。ただ、知らなければいけないのは、イタリアでプレー機会が少ないこと。パフォーマンスは楽観的ではない」

 本田を擁護しながらも、ミランで苦境に陥っている現状を説いた。名門の10番は今季就任したヴィンチェンツォ・モンテッラ監督に評価されず、リーグ開幕から全7試合に先発落ち。途中出場はわずか2試合で、ここまでの出場時間はわずか19分間。昨季途中にイタリアメディアから命名された「パンキナーロ(イタリア語でベンチ要員)」という有難くない異名通りの、苦しい日々を過ごしている。

競争原理よりもネームバリュー重視?

「そうだとしても、本田はすごく重要な選手だ。もし本田がフィジカル的にトップパフォーマンスであれば、今日は他の結果が生まれたのではないでしょうか。試合の後にみんなにクラブで先発を取ってくれ、もっと試合の数を増やしてくれ、と言いました。試合をしなければハイレベルにいきません。ただし、彼らに代わる選手を我々は持っているのでしょうか。オカは病気もケガもしていました。このなかに誰がいるかということです。ただ、本田のプレーには本当に満足しています。得点を取らせることもできましたし、次の合宿にはもっとフィジカル的なパフォーマンスが良い状態で来てほしい」

 指揮官はこう続けた。出番とともに試合勘を失ったのは本田だけではない。トップ下で90分間見せ場のなかったMF香川真司も、ドルトムントでスタメンの座を失い、レスターFW岡崎慎司も新加入FWイスラム・スリマニに定位置を奪われた。インテルDF長友佑都、サウサンプトンDF吉田麻也もカップ戦要員となっている。大半が各クラブで補欠となっている欧州組に対し、オーストラリア戦後にスタメン奪取を厳命したことを明らかにした。

 この日はJリーグで好調で、追加招集したMF齋藤学(横浜F・マリノス)に出番を与えなかった。ハリル監督はかつて代表招集の条件に、クラブでの定位置確保を掲げていたが、それも完全に形骸化した。競争原理よりもネームバリュー重視か。コンディション抜群の国内組より、試合勘欠如の欧州組が上という“ハリルの流儀”を再び明確にしていた。

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

最終更新:10/12(水) 8:20

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