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【西部の目】ハリルが仕込んだオーストラリア対策。4-4-2と4-3-3の可変システム。複雑な守備組織

フットボールチャンネル 10/12(水) 11:29配信

 10月11日、日本代表は2018ロシアW杯アジア最終予選のオーストラリア戦に臨んだ。ここまで内容の芳しくない試合を続けてきた日本だったが、アジアカップ王者を相手に守備組織をしっかりと構築し、アウェイの戦いで勝点1をもぎ取った。(取材・文:西部謙司【メルボルン】)

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複雑な守備組織を完璧にこなす

 ここまでの4試合では最高の出来だった。複雑な守備のオーガナイズを完遂し、オーストラリアにほとんどチャンスを作らせなかった。攻撃が物足りないのは確かだが、守備を作り上げるので精一杯だったので今回は仕方がない。

 オーストラリアは中盤をダイヤモンド型に組む。対する日本は守備時に4-4-2と4-3-3(4-5-1)を変化させながら対応していた。動き方が複雑なので要点を絞ると、日本の左サイドに展開されたときには香川が引いてMFのムーイをマークする。右サイドは山口と長谷部がマークを受け渡す形でルオンゴ、ロジッチに対処した。ほかにもCBへの守備、ジェディナクをフリーにしないなど対応は複雑だったが、ほとんど誰もポジションを間違えなかった。とくに香川のポジショニングセンスの良さは際立っていた。

 日本の守備組織が上手く機能したのは、オーストラリア側の問題もある。

 2トップが日本のディフェンスラインの裏に位置(オフサイド・ポジション)していて、「深さ」を作ろうとしていたのだが、中央のFWで深さは作りにくい。サイドが高い位置を張るならば、日本のCBは上がれなくなるが、中央の2人なら放置しておけばいいだけ。日本のラインは全く下げる必要がなくコンパクトな状態をキープできた。コンパクトになっているので、FWが下がって受けようとしてもスペースがなく、攻撃の起点を作れなかった。

 前半で唯一危険だったのは、左SBスミスの攻撃。日本の左サイドから右サイドへ振られたときのMF対応が待ち受けなので、どうしても日本の右奥を使われてしまうからだ。しかし、それも大きなピンチにはならず。前半の守備はほぼパーフェクトといっていい。

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最終更新:10/12(水) 14:41

フットボールチャンネル

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