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マリー・アントワネットの真実 ~ツヴァイク、ベルばらを越えて その歴史、ぜんぶ嘘でした!

現代ビジネス 10/12(水) 21:01配信

 ヴェルサイユ宮殿の総監修・フルサポートのもと、マリー・アントワネットを主人公にした漫画を描いた惣領冬実さん。彼女はいかにマリー・アントワネットに迫ったか。真実のマリー・アントワネットの姿とは? 

ヨーロッパ激震「世紀の結婚」

 物語はマリー・アントワネットとルイ16世の次男、後のルイ17世となるルイ・シャルルが生まれた直後から始まります。

 1789年に起こるフランス革命の4年程前、マリー・アントワネットとルイ・オーギュストにとって、この頃が人生で一番穏やかで幸せな日々だったのではないかと思われます。

 ことの始まりはヴェルサイユ宮殿を舞台にしたマンガを描きませんか、というフランスの出版社グレナ社と講談社からの依頼でした。ヴェルサイユ宮殿が全面協力してくれて、現物の資料からデータまで、何でも見せてくれるという。すでに連載している『チェーザレ』の体制と比べたら想像するだけで天国です。

 そのとき、どんな描き方ができるだろう、と興味が湧きました。

 160ページで単行本一冊の企画でしたので、どの部分に焦点を当てるか悩みましたが、彼らの何がいま現在まで誤解、曲解されてきたかを踏まえた上で、アントワネットのお輿入れから、ヴェルサイユ宮殿で王太子妃として彼女なりに人生を歩み始める様子を描くことにしました。

 少年少女の結婚がテーマといえば、何となく少女漫画を彷彿させますが、当時、大国であったオーストリアとフランスの皇女と王太子、二人の結婚は「世紀の結婚」と言われ、これによって敵対していた両国に同盟関係が生まれ、ヨーロッパ全土に大変な衝撃が走ります。今で言うならアメリカとロシアが同盟を結ぶくらいの衝撃だったようです。

 この時マリー・アントワネット14歳、ルイ・オーギュスト15歳、現在でいうなら中学生の年頃、全くの子供です。まだ成熟していない子供同士が、国と国の政略で結婚させられてしまうのですから、近世とはいえ、まだまだ過酷な時代でした。

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最終更新:10/12(水) 21:01

現代ビジネス

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