ここから本文です

電通過労自殺事件へのコメントで炎上した大学教授を考察

NEWS ポストセブン 10/13(木) 16:00配信

 過労で自殺した電通社員について、批判した大学教授のコメントが炎上した。問題は何か。コラムニストのオバタカズユキ氏が語る。

 * * *
 マスコミ界のガリバーとも称される大手広告代理店に勤めていた24歳の社員が、慢性的な長時間労働でうつ病に罹患し、自殺した。

 亡くなった社員は大学卒業とともに、厳しい入社試験を突破し、念願の広告代理店へ。ところが、秋ごろから徹夜勤務が増え、帰宅してもその2時間後に出勤する日がたびたびあるという状態に。親御さんが心配して有給休暇を取るように勧めたが、「上司に言いにくい」などと拒み、結果、翌年の夏に自ら命を絶ってしまった。

 さて、以上の話、このたび労災認定され、大きな話題となっている電通の新入社員だった女性(享年24)の過労死事件のことではないのである。1991年におきた「電通事件」についてなのだ。同じ会社で同い年の若手社員がまた過労死したわけなのである。

「電通事件」は、最高裁が過労自殺で使用者である会社の責任を認めた画期的判決として、人事の世界で知らぬ者はいない。この事件を深刻に受け止め、メンタルヘルス体制を構築しようと動いた役員も電通社内にいたが、実際は「そんなことをしたら競争力が落ちる」とする勢力に阻まれたと聞く。この件は、ヒアリングしているので、いずれきちんとした形で世に出したい。

 ここではその電通批判を批判する人々に、はっきりNOを言いたい。残業残業でロクに寝る暇もないのは、電通だけでなく他の広告代理店もそうだし、マスコミ全体も似たようなもの。いや、激烈な競争社会に生きるビジネスパ~ソンたるもの、みんなだいたいそうなのだ、という意見が根強くある。実態がそうだ、ではなく、そうあるべきなのだ式の論調で言うのである。

 そして、今回の電通の過労死事件の報道に対し、東芝出身の武蔵野大学グローバル学部グローバルビジネス学科の長谷川秀夫教授が、ネット上で言ってのけてくれた。さんざん出回っているが、残業ぐらい当たり前だ派の本音がとてもよく表れている文章なので、ここにも転記したい。こうだ。

1/4ページ

最終更新:10/13(木) 16:00

NEWS ポストセブン