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「中小企業のおやじ」は、なぜ巨人トヨタと握手したのか? 提携発表会見で見えたものは

NIKKEI STYLE 10/13(木) 11:10配信

スズキ、トヨタと提携発表 「独立した会社であることは変わらない」

 トヨタ自動車とスズキが12日、情報や環境、安全など幅広い分野で先端技術を核に提携する検討を始めたと発表した。「中小企業のおやじ」を標榜するスズキの鈴木修会長(86)がスズキ社長に就任したのは1978年のこと。これまで、米ゼネラル・モーターズ(GM)、独フォルクスワーゲン(VW)といったトヨタのライバル企業と手を組んできたが、いずれも解消した。スズキとトヨタの本拠地はともに東海地方。修氏は「近くて遠い存在」といわれた自動車産業の世界首位、巨人トヨタとなぜ手を握ったのか。

 「せっかちな質問ですな。まあ、ゆっくり考えますわ」――。将来のトヨタグループ入りもあるのかという記者の質問に対して、修氏はややぶぜんとしてこう答えた。トヨタとスズキの提携となると、「ついにスズキはトヨタの軍門に下るのか」との見方が必ず浮上する。このため見冒頭のあいさつで修氏は「(トヨタと提携しても)独立した会社であることは変わらない」と報道陣にくぎを刺した。対してトヨタの豊田章男社長(60)は「資本を含めてこれからの話、今は何も決まっていない。こちらもゆっくり考える」と応じた。

 今回の提携は主に情報や環境、安全の先端技術分野が対象。そもそも今年9月、修氏は章男氏の父親にあたる豊田章一郎名誉会長(91)に技術分野での支援について相談を持ちかけたことが契機という。自動運転やハイブリッドなど、先端技術でトヨタは世界のトップを走る。スズキはこうした分野で大きく出遅れており、「危機感が高まっていた」(修氏)という。

 トヨタとスズキは長年のライバル。国内の軽自動車市場で、スズキはトヨタ子会社のダイハツ工業と激しい首位競争を繰り広げている。それゆえ、修氏がこれまで提携先として選んだのはGMそしてVWだった。両社とも世界市場でトヨタと首位を争うライバル企業だ。修氏の宿敵は常にトヨタといわれきた。スズキは売上高が3兆円を超す大企業。しかし、修氏が「中小企業のおやじ」と自らを称するのは、トヨタからすれば小さな会社かもしれないが、「真っ向から戦っている」との自負もあったからこそだ。

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最終更新:10/13(木) 11:21

NIKKEI STYLE

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