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4年前とは激変。本田圭佑のコメントで 日本の「劣化」がよくわかる

webスポルティーバ 10/13(木) 12:01配信

 何を基準に判断するかで評価は変わる。そんな試合だったのではないだろうか。

 W杯アジア最終予選第4戦。日本はオーストラリアとアウェーで対戦し、1-1の引き分けに終わった。

【写真】オーストラリア戦の引き分けで課題が増えたハリルジャパン。監督の表情も曇った…?

 5日前に行なわれたイラク戦(2-1)と比べれば、試合内容はよかったと言えるだろう。自分たちの狙い――「引いて(守備の)ブロックを作ってカウンター」(MF長谷部誠)というプラン――に沿って試合を進められた、という意味では数段よかった。

 高い位置でボールを奪い、3本のパスで先制ゴールまでつなげたシーンは、まさに狙いどおりだっただろう。ヴァイッド・ハリルホジッチ監督も「ボールを奪ったあと、少し慌てたが」と攻撃面での課題を指摘しつつも、「相手にほとんどチャンスを作らせず、規律を持ってオーガナイズされた守備ができた」と、満足そうに語っていた。

 しかし、2012年に行なわれたまったく同じ条件の試合、すなわち、W杯アジア最終予選でのオーストラリアとのアウェー戦と比べたらどうだろうか。

 4年前の試合も、結果は今回とまったく同じ1-1の引き分け。だが、内容的に見れば、日本はほとんどの時間で、ボール支配率でも、攻撃の質でも、チャンスの数でも、すべてにおいて上回り、オーストラリアを圧倒した。

 どれほど充実した内容の試合だったかは、試合後の選手がはっきりと口にしている。

「今日はホント楽しい90分だったし、もちろんタフな相手だったが、やりがいがあるサッカーもできていた。チームとして攻撃の形は、ある程度は示せたと思う」(MF香川真司)

「結果は引き分けだが、はっきり言えるのは、僕らのほうがいいサッカーをしたということ。もっといいコンディション(ピッチ状態)で試合をしていたら、どうなったか。(オーストラリアがこの試合内容に)何も感じていなかったら、ただのアホか、何か秘策があるかのどちらかだろう」(MF本田圭佑)

 本田のコメントにもあるように、4年前の試合会場となったブリスベンのスタジアムは、ピッチがかなり荒れていた。パスをつないで攻撃を組み立てたい日本にとっては不利なコンディションだったのだ。

 実際、オーストラリアはグラウンダーのパスを使わず、前線へ放り込むロングボールを多用し、とにかく日本の弱点である高さとパワーで対抗しようとした。にもかかわらず、試合内容は前述のとおりである。

 ところが今回の対戦では、日本は徹底して守備を固め、カウンターに活路を見いだそうとした。これに対し、オーストラリアは4年前とは対照的に、単純なロングボールやアーリークロスでゴリ押しするのではなく、あくまでもパスをつないで攻撃を組み立てようとした。

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最終更新:10/13(木) 15:59

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