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「無料」音楽配信スポティファイ、音楽業界に巨額利益を還元…日本参入で音楽界激変か

Business Journal 10/13(木) 6:05配信

 10月10日付本連載記事『「便利すぎる」世界最強の音楽配信サービス、日本で開始…確実に成功するモデルを解剖』で、スポティファイが日本市場で採用したインターネット音楽配信サービスのビジネスモデルの特徴として3つの点に言及した。

 その3つ目として、無料の料金プラン「Spotify Free」の提供を挙げたが、スポティファイは、この無料プランから有料プランである「Spotify Premium」にユーザーを誘導するために、いくつかの点で工夫を凝らしている。

 Spotify Premiumではデバイスを問わずオンデマンド再生が可能で、広告の表示は一切ない。さらに、オフライン再生にも対応し、320Kbpsの高速ビットレートの拡大により、さらなる高音質で音楽が楽しめる。これは、Spotify Freeがスマートフォン(スマホ)ではシャッフル再生に限定し、PCやタブレットでも一定の時間を超えるとオンデマンド再生からシャッフル再生に切り替わる方法を採用している点で、2つのサービス内容には大きな差異が見られる。このことから、無料プランを必要最低限のサービスに抑えることで、Spotify Freeに物足りなさを感じるユーザーを有料プランに誘導する狙いが読み取れる。

 こうした無料プランによる差別化が既存の競合企業に十分対抗できるものであるという自信は、経営者の言葉からも窺える。

 スポティファイのダニエル・エクCEO(最高経営責任者)は、日本市場の見通しについて、世界で2番目に大きい市場で重要な市場と前置きしたうえで、日本市場には既存の競合企業が存在するが、それがスポティファイ展開の妨げになるのではとの質問に対して、次のように答えている。

「そうは考えない。私たちは米国でもドイツでも最初のストリーミングサービスではなかった。長年にわたる競合で良い点、悪い点を学んできたので、無料プランなどで違う提案ができるようになっている」

 AWAなどの一部を除く競合企業は無料の料金プランを断念し、有料プランのみでサービス提供する代わりに、無料でのお試しサービス期間を用意した。だが、ユーザーの多くは無料期間が過ぎると解約してしまうため、いかに継続させるかが大きな課題となった。

 その点、スポティファイは無料プランを受け皿にして、「無料プランの継続」と「有料プランへの移行」という2つの選択肢をユーザーに用意した。これにより、ユーザーはスポティファイから離れることなく、ストリーミングサービスを使い続けることができる。スポティファイ側にしても、ユーザーからの定額収入に加え、無料プランで配信される広告からも収入が得られることから、継続して無料プランの提供も可能となる。

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最終更新:10/13(木) 6:05

Business Journal

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