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黄金期を作った「古葉元監督」が語る「巨人にはない広島魂」

女性自身 10/13(木) 6:01配信

 9月末、広島市内で開催された「優勝」祝勝会――。本誌が参加する黒田博樹を直撃すると、「みんなで力を合わせて一戦一戦、短期決戦を頑張るだけです。体調? まあまあっすよ」

 満身創痍の男が、12日に開幕するファイナルステージに、最後の気力を振り絞って挑む。それにしても、広島の強さの秘密はどこにあるのか。1975年に球団初のリーグ優勝を広島にもたらし、在籍11年でリーグ優勝4度、日本一3度と、広島の黄金期を作った現・東京国際大野球部の名誉監督・古葉竹識氏(80)に話を聞いた。

「初優勝はもちろん、それ以上に嬉しかったのが、沿道に詰めかけたお年寄りの方々が、遺影を持って『ありがとう!』と涙ながらに叫んでいたこと。それを見て、もらい泣きしました」
 
 1975年10月20日、広島の平和大通りでおこなわれた優勝パレードは、30万人のファンで埋め尽くされた。「今でもあの光景を思い出すと、涙が出てきますよ」と述懐する。

 当時の教え子たちは現チームにはいないが、「広島イズム」を継承する選手たちに賞賛を惜しまない。

「当時の広島は、巨人と違ってお金も人気もない。勝つには猛練習しかなかった。ぶっ倒れている選手によく言いました。『巨人のキャンプを見てきなさい』と。巨人の練習を見れば、いかに自分たちが練習をしているかわかるし、自信が持てると思ったからです。

 猛練習の伝統は、今も続いているようですね。今年も、全員が躊躇(ちゅうちょ)なくバットを振っていましたから。2、3点取られても、逆転できる雰囲気があった。すると、投手も攻め方が変わってくるし、心に余裕が出る。最多勝の野村祐輔なんかは、その典型ですね」

 また、コンバートも広島の特徴。

「高橋慶彦は肩が強くて足も速かったから、スイッチヒッターの遊撃手にしようと決めた。ところが高校では投手だったので、コーチは『細かいプレーができない』と。そうではなくて『できるように指導しなさい』と言ったわけです。やる前から諦めてはダメ。高橋は、本当によく練習しました。今の広島にも丸佳浩や鈴木誠也ら、投手から野手にコンバートして成功した選手がいる。猛練習の賜物だと思います」

 猛練習で自信を深めていった広島。それが巨人に17.5ゲーム差となった要因だろう。

 優勝パレードは1975年以来、おこなわれていないが、11月5日、同じ平和通りで開催されることが決定した。

(週刊FLASH 2016年10月25日号)

最終更新:10/13(木) 6:01

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