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通訳なしで地元TV登場。すぐにオランダ化した小林祐希の凄い適応力

webスポルティーバ 10/13(木) 19:00配信

 ヨーロッパへの移籍を見据えてこの1年間、小林祐希は英語の勉強に時間を割いてきたという。しかし、8月末にヘーレンフェーンの練習を見学してみると、指示がなかなか聞き取れず、手探りしながらメニューをこなしていた。

【写真】オランダで高い環境適応能力で信頼を掴んだ小林祐希、異国の地で長所の賢さに磨きがかかる

 だが、小林はやはり度胸がある。オランダでのデビューマッチとなった9月10日の第5節・トゥウェンテ戦を目前に、小林は地元テレビのインタビューを堂々と受けていた。

 聞き取れない単語もたくさんあった。それでも、「日本とオランダの違いは?」と聞かれると、「トイレ。日本のトイレって熱い(ホット)んですよ」と答え、インタビュアーを「日本のトイレは熱いんだ!」と驚かせた。「それはどういう意味なの?」と突っ込みが入ると、彼は便座に座るような仕草をして、インタビュアーを納得させていた。

「オランダのサッカーは、より速く、より強い。自分はテクニックと頭を使っていく」

 小林はオランダの印象についてそう答え、自身をアピールしたインタビューは3分半にもわたった。

 試合後、ふたたび地元テレビのインタビューを受けることになると、「誰か通訳やってよ!」と頼んでくる小林だが、実際にカメラの前に立つと意を決し、ブロークンな英語ながら自身の言葉でしっかりと語っている。この調子なら、間違いなく英語の上達は早いだろう。

 ユルゲン・ストレッペル監督もMFスタイン・スハールス主将も、「小林はインテリジェンスな選手で、チームにエキストラをもたらす」と語っている。さらにストレッペル監督は、「小林は言葉にまだ苦労しているけれど、チームへの順応速度が非常に早い」とも言っている。

 2部リーグのデ・フラーフスハップを相手にした9月20日のKNVBカップ1回戦では、小林がコミュニケーションスキルの高さでストレッペル監督を喜ばせた。

「デ・フラーフスハップは中盤をダイヤモンド型にしてくると読んでいたところ、試合が始まってみたら中盤4人がフラットになっていた。そこで、小林がベンチにやってきて、どうするかを確認しにきたんだ」(ストレッペル監督)

 後日、小林はこのシーンを振り返って説明してくれた。

「うまくいかなかったら自分で変える――というのが、俺の哲学です。選手が一番(うまくいってないと)感じているなら、選手のほうで変えた方がやりやすい方法は見つかるはずなんです。でも、勝手に変えて怒られるのも嫌だと思って、『やり方を変えたい』と監督に伝えたら、『自分も紙に書いて指示を伝えようと思っていたところだった』と言っていた」

 一方、10月1日に行なわれた第8節・PSV戦では、チームとして前から行こうとしていたのを、戦況を読んだうえで、前から行かせなかったという。

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最終更新:10/13(木) 22:17

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