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「医師会の重鎮」が猛反対!東京都の病院移転計画はあまりにずさん 豊洲と五輪の反省は全くナシ!?

現代ビジネス 10/13(木) 7:01配信

都民目線では、まったく歓迎できない

 病院関係者も利用者も、都の医師会や病院協会など医療関係者も、ほとんどが反対意見を表明しているのが、都立広尾病院の青山への移転である。

 首都災害医療センターという役割を考慮した時、青山は国道246号沿いで交通量が激しく救急医療に不向きなうえ、高層ビル街に囲まれて風が強く、搬送ヘリの離着陸に向いていない。また、2001年に改修・増築工事を行った広尾病院は、耐震補強もされており改築改修の緊急性がない。
 
そして何より予算である。今年3月、都議会は青山の国有地「こどもの城跡地」を約370億円で購入する予算案を可決したが、これに建設費などを加えると約750億円にも達する。それなら広尾での建て替えの方が、都民の負担は軽くて済む。

 この理屈に合わない青山移転が強引に進められていることを、私は先週、本コラムで、佐々木勝広尾病院前院長のインタビューを通じて指摘、このまま強行すれば「第2の豊洲」になると警告した。(http://gendai.ismedia.jp/articles/-/49876)
 
だが、次の3者は移転を歓迎している。

 国にとっては国有地の公益に叶う施設への高値売却、都にとっては「こどもの城跡地」の隣接地である都有地「青山病院跡地」との一体開発、ゼネコンなどの業者にとっては、青山と広尾という都心一等地での再開発事業を期待できる。

 欠けているのは、税金である事業費も含め、移転が都民のためになっているのか、という視点である。小池百合子都知事のいう「都民ファースト」の発想はない。だから都病院経営本部は、移転反対派の佐々木氏を、仕事のない都保健医療公社副理事長に異動させた。事実上の左遷だろう。

「医師会の重鎮」の怒り

 私は、佐々木氏へのインタビューを踏まえ、移転を強引に迫った秋山俊行副知事(肩書は当時、以下同)、醍醐勇司病院経営本部長、川澄俊文政策企画局長に広報を通じて質問書を送ったが、「お答えできない」とのことだった。「佐々木氏の反乱」に蓋をして、対外的にやり過ごすつもりのようだ。
 
しかし反対の輪は、東京の医療業界全体に広がっている。「青山移転即刻中止」を訴えるのは、「医師会の重鎮」である河北博文東京都病院協会会長である。

 ――移転反対の立場を明確にしたのは? 
 「小池都知事には、当選直後の8月5日、お会いする機会があり、ハッキリと申し上げた。なにより不満なのは、移転改築の決定プロセスが、極めて不透明であること。私にも東京都医師会の尾崎(治夫)会長にも知らされていませんでした」

 ――移転計画を知ったのはいつか。

 「昨年12月末、日経新聞の都内版に『広尾病院移転』という記事が掲載され、初めて知りました。広尾病院は、改築改修工事が終わっていて、耐震性にも制度上は問題はないハズ。意味がわからないうえ、医師会など関係団体に相談しないのもおかしな話です」

 ――必要な根回しがされていないと? 
 「広尾も含めて公立病院は、今年3月に総務省が策定したガイドラインで、『地域医療構想を踏まえた役割の明確化』を求められています。つまり、一施設単独で完結することなく、災害救急医療を含め、医療機関が連携して、地域医療を考えなければならないということです。その民間病院を含めた医療機関との連携や役割分担を無視しています」

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最終更新:10/13(木) 17:21

現代ビジネス

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