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「ひとりブラック企業」を誇る残念な人たち

東洋経済オンライン 10/13(木) 8:00配信

最近はビジネスパーソンの「体調管理」「筋肉鍛錬」への関心が高まっているようです。しかし、どうしても「始められない」「続かない」という人も多いでしょう。仕事の「徹底度」を重視し、外資系企業のトップとして長年にわたり結果を出し続け、活躍した吉越浩一郎氏(近著に『気力より体力』がある)が語ります。 

有給休暇を取れといわれても、そう簡単にはいかない――。前回記事を読まれた方のなかには、そんなご意見を持った人も多くいたようです。 残念ながら、それが多くの日本企業の実態なのでしょう。現在、企業に「社員には最低でも年に5日間は有給休暇を取得させる」ようにするための法改正への議論が行われています。ただそれも、日本もようやくここまで来ました、といったレベルの話で、まだまだ遅れています。

 もっといい仕事をしたい、してもらいたいと思っているのなら、そのためにもしっかりと休暇を取得し、心身を休ませ、リフレッシュをしてほしいと、私は強く思っています。

 こういったことをお話しすると「休んでいては、目の前の仕事が終わらない」「査定に響く」と考える人もいるでしょう。だから休まないし、リフレッシュもしないというわけです。それでは、いつまでたっても、進歩はありません。

■「自分の体をあきらめたとき」に起こること

 確かに、明日休んだら、今日終わらなかった仕事は持ち越しになります。明日から1カ月間の有給休暇を取得したら、今期の査定に響くかもしれません。しかし、それがどうだというのでしょう。

 「今は休めない」と考える人は、休まないことで、体力回復とリフレッシュの機会を自分から奪っているという自覚が足りないのではないでしょうか。

 目先のことに追われるその働き方は、何かに似ています。そう、ブラック企業です。ブラック企業は、忙しさを口実に、従業員を休ませず、ひたすら長期間労働をさせます。そうして搾り取るだけ搾り取って、体力と気力のゲージがゼロになったと見切ったら、その従業員をポイ捨てします。そうでなくとも、心身の健康を害し、従業員自ら辞めていくことになります。

 私は、そもそもブラック企業がブラック企業のままである原因は、レベルの低い経営者の考え方であり、まさに無責任であると思っています。

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最終更新:10/13(木) 8:00

東洋経済オンライン

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