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KISS地獄の博覧会開幕 ソニーがもくろむ新・音楽ビジネス

NIKKEI STYLE 10/14(金) 7:47配信

 CD市場の縮小が続き、レコード各社はライブビジネスやアーティストマネジメントなど周辺事業の拡大に注力している。その中で、ソニーミュージックグループは展示会などの「エキシビションビジネス」に本腰を入れ始めた。

 グループ会社のソニー・ミュージックコミュニケーションズ(以下、SMC)は、10月13日からラフォーレミュージアム原宿(渋谷区)で米国のハードロックバンドKISSをテーマにした「KISS EXPO TOKYO 2016~地獄の博覧会~」を開催。
 スタッフがKISSメンバーの自宅に通い、膨大なお宝のなかから借り出した、衣装や楽器、デビュー当時の手書きポスターなど貴重なアイテムを約100点を展示する。ポール・スタンレーとジーン・シモンズの自宅内部を撮影し、360度のバーチャル・リアリティー映像で楽しめる仕掛けなどもある。同時に、ジーンのベロめくりカレンダーや初来日時のパスをあしらったTシャツなどのオリジナルグッズを用意し、売り上げを見込む。
 2017年1月からはデヴィッド・ボウイの回顧展「DAVID BOWIE is」をスタートする。同社代表取締役の古川愛一郎氏は、「近年、コンサートグッズの売れ行きが好調だったのが、展示会ビジネスに注目したきっかけ」と語る。
 成功例となったのが、4月に東京・六本木にオープンした「スヌーピーミュージアム」。同じくグループ会社のソニー・クリエイティブプロダクツが、「スヌーピー」などで知られる「ピーナッツ」の日本国内独占エージェント権を持つため、アメリカの本家以外で初となる同ミュージアムの開設にこぎつけた。原画などを展示し、カフェやミュージアムショップも併設するこの施設は人気スポットに。「来場者は計画に対して120%の見込み。それ以上に好調なのがグッズで、当初予想金額の250%に達する」(古川氏、以下同)。

 意識しているのはファンにとっての“聖地”を作ること。初期作品の原画が楽しめ、キャラクターの世界を反映したフードも用意するなど、「そこに足を運ばなければ体験できない本物に出合い、満足するからこそ自然とグッズにも手が伸びる」ためだ。半年ごとに原画を入れ替え、コラボグッズや限定品を定期的に投入するなど、リピーターの獲得にも力を入れる。
 一方、前述の「KISS EXPO」は、SMCのオリジナル企画。「今回は会期も半月と短く、自主企画で何ができるかトライアルの意味合いも強い」と言う。

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最終更新:10/15(土) 7:47

NIKKEI STYLE

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