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「自分にしかできない仕事が、夕張にはあった」司法書士の20代夕張市議会議員から見た破綻後の街とは

政治山 10/14(金) 11:50配信

【元県庁職員が行く!】「夕張レポート」(前編・後編)では、夕張市が破綻した原因やその責任の所在、財政破綻した自治体はどうなるのか、という点を俯瞰的に述べました。本インタビューでは、夕張市議会議員に道内最年少(26歳)で当選した今川和哉さんの視点から夕張市で働くということはどういうことなのかを伺ってみたいと思います。

――今川さんは札幌市のご出身ですが、なぜ夕張市の議員になろうと思ったのですか?

 僕の場合は、議員になる前に司法書士として夕張に来たんです。夕張に司法書士事務所を開いてから2年ほど経って、不動産会社を始めました。議員になったのはその翌年なので、僕の軸足は不動産の仕事や司法書士業にあると思っています。

――ということは、なぜ夕張市で仕事をしたいと思ったのかを先にお尋ねした方が良いですね。

 はい、札幌で1年ほど借金問題や法人相手の司法書士業務をやっていたのですが、誤解を恐れずに言うと、都会の士業の仕事って誰がやっても同じというか、(司法書士なら)誰でもできる仕事を営業力でたくさんとってきて稼ぐというのが一般的だったんです。何か自分がやりたい仕事と違うなと。誰にでもできるような仕事ではない難しい仕事をしたい、と思ったのがきっかけでした。

――それが夕張市にはあった、ということですか?

 夕張市には司法書士も行政書士もおらず、いろんな仕事があるのですが、頼める人がいなくて困っているという話を聞いたんです。

――不動産の仕事はどうして始めたんですか?

 司法書士をやっていると、不動産に関する相談も受けるようになったんです。それに私も夕張に来る時に困ったのですが、賃貸物件を探すのも一苦労で…。相談できるところもなく、夕張に働きに来る人も隣町から通わないといけなくなるような状況でした。じゃあ、自分でやってみようということで、不動産の売買と仲介を始めました。

――それは、儲かりそうだと思いましたか?

 いや、絶対儲からないと思いました(笑)。

――儲からないと思いながらも、やろうと思ったのはなぜですか?

 自分しかやれる人がいない、という思いが強かったです。売買と仲介で儲からなくても、登記が入ってくるので、プラマイゼロにはなるだろうと。そう考えると、地球上で夕張で不動産屋をできる下地があるのは僕しかいない。そう思いました。

――不動産関係の仕事は、街の活性化に不可欠な部分だと思います。今までにどれくらいの人たちのお世話をされたのでしょうか?

 そうですね、今住んでいる人たちで25世帯程度、延べ50契約あたりでしょうか。数字としては大きくありませんが、今までゼロだったことを考えると、役には立っていると思います。

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最終更新:10/14(金) 11:50

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