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プレミアリーグの3名将「ペップ、モウリーニョ、コンテ」の現地評価は?

webスポルティーバ 10/14(金) 12:30配信

 開幕から約2ヶ月が経過したプレミアリーグ。「1992年のリーグ創設以来、優勝予想がもっとも難しい」とされる今シーズンで、英国民が熱視線を注いでいるのが、ジョゼップ・グアルディオラ(マンチェスター・シティ)、ジョゼ・モウリーニョ(マンチェスター・ユナイテッド)、アントニオ・コンテ(チェルシー)の3人の指揮官である。実績、名声とも十分な稀代の名将たちは、新天地でいかなるスタートを切ったのか――。ここまでの歩みを振り返りたい。

【写真】スペイン時代から火花を散らしてきたペップとジョゼ、二人の因縁は新天地マンチェスターでも続く。

 もっとも順調に滑り出したのは、マンチェスター・Cの「ペップ」ことグアルディオラ監督だろう。実質的なオーナーを務めるアブダビ系王族の強い希望で新監督に就任すると、開幕7戦を6勝1敗で乗り切り首位に浮上。バルセロナ時代やバイエルン・ミュンヘン時代と同じようにポゼッションサッカーをマンチェスター・Cでも実践し、チームを自身のカラーに染め始めている。

 実際にフィールドを見ても、グアルディオラの考えが色濃く出ている。特徴的なのが、ポゼッション時における「サイドバック(SB)の動き方」だ。SBのパブロ・サバレタとガエル・クリシーが前方へと押し上げ、サイドから中央にポジションを移動。フォーメーションは、2-3-4-1へと様変わりする。ここに、インサイドハーフのケビン・デ・ブライネとダビド・シルバ、両サイドMFのラヒーム・スターリングとノリートが有機的に絡むことで、厚みのあるポゼッションが可能になった。第4節のマンチェスター・ダービーでは、このアタックで宿敵ユナイテッドを手玉にとった。

 しかしながら、似たようなシステムでプレーしたバイエルンと比べると、まだまだ「発展途上」の段階にあると言わざるをえない。最たる例は、トッテナム・ホットスパーに0-2で完敗した第7節だろう。トッテナムが得意とするプレッシングサッカーの餌食となり、ビルドアップ時にボールホルダーがポゼッションを失う場面が頻出したのだ。英紙『デーリー・テレグラフ』はこの苦戦したトッテナム戦を、「グアルディオラのチームにしては珍しく、大いに乱れた」と評している。

 たしかに、指揮官の考えはチームに根づき始めている。CLプレーオフを含めた公式戦で10連勝を飾り、結果もついてきた。就任1年目にしては、十分過ぎるほどの好スタートである。しかしこのトッテナム戦で、選手たちが指揮官の戦術を消化しきれていないことがハッキリと露呈した。

 指揮官の思い描く理想は高いだけに、選手個々の状況判断やポジショニング、テクニック、連係面に小さくない課題を残している。先述の『デーリー・テレグラフ』も、「プレミアリーグにおけるインテンシティ(プレー強度)の高いプレーは、スペインやドイツでは経験しなかったはず。グアルディオラのサッカー哲学は、今後も英国で試されていくことだろう」と結んだ。優勝候補であることは変わりないが、盤石ではないのはたしかだ。

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最終更新:10/14(金) 12:30

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