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蔓延する「エセ科学」商法の正体…水素水、コンビニ弁当危険説、マイナスイオン

Business Journal 10/14(金) 6:02配信

「疑似科学(ぎじかがく)」という言葉をご存知でしょうか。エセ科学、ニセ科学、トンデモ科学などともいわれています。疑似科学は、理論上は筋が通っているように錯覚するため、その正誤を見抜くことがなかなか難しかったりします。

 そして、一部の疑似科学は、消費者を騙すために悪用され、いわゆる悪徳商法につながっているケースもあります。

 今回、疑似科学を用いた商売にありがちなパターンについて紹介したいと思います。ちなみに、今回具体例として挙げたものが、すべて悪徳商法ということではありません。また、特定の企業を名指しで批判しているわけでもありません。できるかぎり多くの人が「聞いたことがある」「知っている」といった事例を取り上げて、疑似科学がどのように悪徳商法に利用されているかの理解を助けることが目的です。

 疑似科学を用いた商売のパターンは、次のようなかたちです。

(1)ものごとに白黒をつけて「善悪」を明確化する
(2)身の回りの話題に触れながら「不安や恐怖」を煽る
(3)都合よく不安や恐怖を解消する商品の宣伝

 では、順番に確認していきましょう。

●(1)ものごとに白黒をつけて「善悪」を明確化する

 まず、商売を始めるにあたっての前提条件や前振りとして、ものごとを「善」と「悪」といったかたちで白黒をつけてきます。

「プラスイオンは体に悪くて、マイナスイオンは体に良い」
「食品添加物や農薬は猛毒。無添加・無農薬の食品がベスト」
「活性酸素は万病のもと」

 ちなみに酸素に対応するかたちで「水素は体に良い」として水素がたくさん含まれている水というのもありました。このような煽りを見たり聞いたりしたことがある人は、多いのではないでしょうか。

 ポイントは、できるかぎりわかりやすく白黒をつけることです。人は、ものごとが単純化されると理解しやすくなります。ここでは、とにかく何が悪者なのかを、ひとりでも多くの人に知らしめることが目的になってきます。さらに、細胞実験や動物実験などのデータを切り貼りして、なんとなく科学的な説明(疑似科学)を付け加えることで、その悪役っぷりを強調してきます。

●(2)身の回りの話題に触れながら「不安や恐怖」を煽る

 ものごとに白黒(善悪)をつけて準備が整うと、次に身の回りにある具体的な事例を挙げながら、いかに悪いものが世の中に蔓延しているかを主張します。

「電子レンジで調理するとプラスイオンが大量発生」
「コンビニ弁当は食品添加物だらけ」
「スーパーの安売り食品に農薬汚染発覚」

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最終更新:10/14(金) 6:02

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