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【大人の言葉力講座】「どうでもいい自分語り」の腰を折る3つの方法

ダ・ヴィンチニュース 10/14(金) 6:30配信

 会話はコミュニケーションの基本です。相手を知ったり自分を知ってもらったり情報を得たり、あるいは会話自体を楽しんだりなど、その役割の大きさは計り知れません。もちろん大人としては、常に無難でなごやかな会話を目指したいもの。しかし、そうはいかないのが会話のややこしさであり、コミュニケーションの難しさです。

 小さく困らされるのが、どうでもいい話を延々と続けられる状況。よく遭遇するのは、こっちの興味をまったくそそらない自分語りでしょうか。自虐のふりをした自慢話やひとりよがりな仕事の愚痴も厄介です。SNSでもその手の話はよく見かけますけど、画面上の場合はスルーしたり気分次第で適当にかまってあげたりといった無理のない受け止め方ができるので、さほど実害はありません。

 しかしリアルの場合は、まさか聞こえないフリもできないし、露骨にあしらったら相手が気分を害して面倒なことになります。ここでは「どうでもいい自分語り」を例にあげつつ、どうでもいい話の腰の折り方を考えてみましょう。無駄なストレスがない平和な日常生活や人間関係を保つために、大人として身に着けておきたいノウハウのひとつです。

「どうでもいい自分語り」の腰を折る3つの必殺技

「ほら、俺ってこれこれこうな人じゃない。だから、こうこうこうで、こういうことがあると、こう考えて、そういえばこのあいだもこんなことが……」。こんな調子で、いつ終わるとも知れない自分語りを聞かされたら、どうすればいいのか。別の話題を強引にふっても、それ以上の強引さで「俺の場合は」と自分の話に戻されてしまうのがオチです。

必殺技その1「いちいち大げさに『さすが○○だね!』とホメまくる」

「俺ってホラ、人と話すのが好きな人じゃない」→「さすが○○だね!」
「だから、俺は言ってやったんだよ」→「さすが○○だね!」

 この調子で、相手が何を言っても「さすがだね!」とホメまくりましょう。自分語りが好きなタイプは、たいしたことは言ってないし、実生活でもたいしたことはしていません。いちいちホメることで、徐々にそのたいしたことなさが浮き彫りになって、漠然とした恥ずかしさを覚えてくれるはず。素直に称賛と受け取る可能性もありますが、それはそれで人一倍強い承認欲求が満たされて、早めに話をやめてくれるでしょう。

必殺技その2「急に“重大な事態”を思い出したフリをしてうろたえる」

「俺はこう思ったんだよ。だって俺はそういう人間だから」→「ああ、しまった! 今日は燃えないゴミの日だった!」

 この調子で、話の流れとは関係なく、急に“重大な事態”を思い出したフリをしてうろたえれば、話の腰は間違いなく折れます。「録画予約をするのを忘れた」「少年ジャンプの発売日だった」など、重大と言えば重大ですが、そうでもないと言えばそうでもない事態が適切。うろたえたあとで「ごめん。えっと、何の話だっけ」と続ければ、いちおう相手を尊重している姿勢を示しつつ、「いや、もういいよ」という言葉を引き出すことができます。

必殺技その3「何度か『俺も俺も』と返してから俺アピールを反省する」

「俺が気に入った店って、なんかすぐつぶれちゃうんだよな」→「俺も俺も」→「好きな番組も、すぐ終わっちゃうし」→「俺も俺も……あ、やっちゃった。俺って、つい“俺アピール”を始めちゃうんだよね……」

 この調子で、相手に負けない勢いで俺アピールを繰り出して、いきなり反省してしまいましょう。こう言われたら、相手もそれ以上の自分語りはやりづらくなります。あくまで自省で相手の批判ではないので、角は立ちません。「自虐のふりをした自慢話」をされたときも、「俺もそうなんだよね」と自分語りをした上で「またやっちゃった。これって自虐のふりをした自慢話だよね……」と勝手に反省すれば、相手は話をやめてくれるはずです。

 3つの必殺技を駆使して、「どうでもいい自分語り」をはじめ、どうでもいい話の腰を折りまくってください。ただし、こうしたことはお互い様ですので、ある程度は聞いてあげるのが大人のマナーであり大人の余裕です。また、気が付かないうちに自分が「どうでもいい自分語り」をしていることも。もし3つの必殺技のような反応をされたら、たまたまではなく、日常的にやってしまっている可能性を疑ったほうがいいでしょう。

 ことほど左様に、大人のコミュニケーションは複雑です。相手を怒らせずに自分の気持ちをきちんと伝えるには、どんな言葉を使えばいいのか……。不安は募る一方でしょうが、もう心配はいりません。すぐに使える500フレーズを詳しく楽しい解説とともに紹介し、Amazonの「ビジネスマナー部門」でも1位を獲得した話題の本『大人の言葉の選び方』(日本文芸社)を読めば、あなたの不安は一掃されます。書いた本人が強く勧めるのも図々しいかとは思いますけど、その果敢で節操のない勇気に免じてご海容ください。

文=citrusコラムニスト 石原壮一郎

最終更新:10/14(金) 6:30

ダ・ヴィンチニュース

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