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アマゾン、音楽サービスでアップルなどに対抗

JBpress 10/14(金) 6:00配信

 かねて報じられていたとおり米アマゾン・ドットコムは10月12日、米国で新たな音楽ストリーミングサービスを始めたと発表した。

■ 同社初の本格的音楽ストリーミング

 これは「Amazon Music Unlimited」と言い、その名のとおり聴き放題の音楽サービスだ。

 料金は米アップルや英スポティファイなどの競合大手と同じく1カ月9.99ドルだが、アマゾンの有料会員プログラム「Prime」のメンバーには月額7.99ドルと年額79ドルのプランを用意し、値ごろ感を出している。

 アマゾンには、米国で年額99ドル、または月額10.99ドルで提供しているPrimeの特典として、同様の聴き放題ストリーミングサービス「Prime Music」があるが、このPrime Musicで配信している楽曲の数は約200万曲にとどまっている。

 これに対し、新サービスは数千万曲を用意しており、ライバルに対抗する本格的なサービスとなる。

■ 販売好調の「Echo」と連携

 また、アマゾンは自社の強みを生かしたい考えのようで、販売が好調と言われる音声アシスタント端末「Echo」シリーズとの連携を図っている。

 これについて同社は、2つの仕組みを用意している。1つは「Amazon Music Unlimited for Echo」というEcho所有者専用の料金。こちらの月額料金はPrimeメンバー、非Primeメンバーともに3.99ドルと割安。

 1台のEcho端末でしか利用できないという制約があるものの、「Amazon Echo」「Echo Dot」「Amazon Tap」といったこれまでに発売したEchoシリーズのすべてで利用できる。

 もう1つは、これらEcho端末に備わる、AI(人工知能)を使った音声アシスタントサービス「Alexa」との連携。アマゾンによると、ユーザーはAlexaに曲名やアーティスト名、年代、雰囲気やムード、歌詞の一部を告げるだけで、楽曲を選択できるという。

 例えば、「“〇〇〇〇〇〇”という歌詞の曲をかけて」「90年代に一番人気だったロックをかけて」といった命令ができ、「楽しい曲」「ディナーパーティーに向いた曲」など、気分や場面に合った曲調の指定も可能だという。

■ 英国、ドイツ、オーストリアでもサービス開始へ

 一方で、利用機器に制限のない前述の標準プランは、iPhoneやiPadなどのiOS端末、Android搭載のスマートフォンやタブレット、アマゾンのFireタブレット、パソコン向けのアプリやウェブブラウザーなどでも利用できる。

 またアマゾンは新サービス開始に伴い、これらの機器向け音楽アプリ「Amazon Music」を改良しており、使い勝手が向上したと説明している。

 なお、アマゾンは最大6人の家族メンバーが同時に利用できるファミリープランを年内に開始する予定。こちらの料金は月額14.99ドル、または年額149ドルとなる。また年内には英国、ドイツ、オーストリア向けのサービスも開始する計画だ。

 先頃、米国の市場調査・コンサルティング会社、J.D.パワーが公表した米国音楽ストリーミングサービスの顧客満足度調査によると、最も満足度が高かったサービスはアップルの「Apple Music」だった。このあと、Rhapsody、Pandora、Spotifyと続き、アマゾンのサービスは平均評価点を下回る第6位だった。

 アマゾンは今回の発表資料で、「Amazon Music Unlimitedでは新たな音楽やお気に入りの音楽を見つけることが、かつてないほどに簡単で、楽しい」と述べている。同社は新サービスの市場投入で、これらのライバルに真っ向勝負する構えのようだ。

小久保 重信

最終更新:10/14(金) 6:00

JBpress

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