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ユニリーバがベンチャー買収を繰り返すワケ

東洋経済オンライン 10/14(金) 17:50配信

 消費財大手のユニリーバがセブンスジェネレーションの買収を発表した。バーモント州を拠点とするセブンスジェネレーションは、エコフレンドリーな洗剤で知られるブランドだ。

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 今回の買収は、ブランドポートフォリオを拡大し、特定の分野におけるリーチを拡張しようとするユニリーバが仕掛けた最新の動きだ。その前には、ヒゲ剃りのサブスクリプションサービスを提供する新興企業ダラーシェイブクラブを7月に買収している。ユニリーバはさらに、消費者製品の小売を手がけるオネストカンパニーの買収にも興味を持っているという報道が飛び交っている。

■消費財業界は統合の時代に

 eコマース分析企業プロフィテロで戦略およびインサイト部門担当のシニアバイスプレジデントを務めるキース・アンダーソン氏は次のように述べている。

 「ユニリーバは関連性の高い新規分野に参入すると同時に、大手ライバル企業が『破壊的プレイヤー』を獲得したり無力化したりするのを阻止して、同社が今後10年以上にわたって現在のポジションを維持するためのチームとツールを獲得しようとしている。いま、消費財業界は統合の時代を迎えている。この業界で今後1年半のうちにさらに多くの買収が行われても、驚くには値しないだろう」

 ダラーシェイブクラブとセブンスジェネレーションの買収は、どちらも消費者製品業界がデジタル世界で直面する困難を明らかにする何よりの証拠だ。基本的に、ユニリーバなどの巨大消費財企業は、デジタル世界の目まぐるしい変化に十分な素早さで順応できていない。市場は、インカンベント企業(すでに市場にポジションを築いている企業)のやり方で対応できる以上の速さで動いており、今日のすべての消費者カテゴリーにおいて製品が仕入れ、発見、販売される方法には著しい変化が生じている。

外部の力を吸収して拡大

 こうした課題に直面するユニリーバなどのブランドには、2つの選択肢がある、と小売業界カンファレンス「ショップトーク」のチーフリテールストラテジスト、スチャリタ・ムルプル氏は語る。製品とプロセスを内部から迅速に一新するか、イノベーションを可能にする新規あるいは近接分野の企業を外部から買収するかのどちらかだ、というのだ。ファウンドリーという社内スタートアップアクセラレーターにも投資してはいるユニリーバだが、社外にイノベーションを求めざるをえない状態が続いている。

 ブルームバーグが9月16日付けで報じたところによると、ユニリーバの最高経営責任者(CEO)ポール・ポルマン氏は「革新的な企業は内部と同程度に外部に可能性を求めなければならない」とインタビューで語っている。また同氏は、ユニリーバはダラーシェイブクラブのような企業をさらに買収する意向であるとも語り、「我が社の将来のイノベーション能力を生み出す中心的なインキュベーターは、内部よりも外部にいる可能性が大きいと私は見ている」と述べている。

 かねてよりユニリーバは、パーソナルケア製品分野への参入を試みてきたが、その分野は近年、同社のライバルであるプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)が握っている。タフツ大学フレッチャースクールのバスカー・チャクラボーティ教授がハーバード・ビジネス・レビューの記事ので指摘しているように、この動きは、ユニリーバが最近見せているブランドとカテゴリーの入れ替え、およびスタンダード&プアーズとモルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナルの両指数における「加工食品」部門から「個人用品」部門への移動からも見てとれる。

■求めるのは圧倒的な成長

 ダラーシェイブクラブ、そして今回のセブンスジェネレーションの買収により、ユニリーバはいま、P&Gとの争いで戦力になりうるCPGブランドからなる多様なポートフォリオに真っ直ぐ狙いを定めた。

 「ユニリーバのような規模の企業にとって、小さな賭けをすることは意味をなさない。求められているのは圧倒的な規模の成長だからだ。業界内のチャレンジャーブランド(トップブランド以外のブランド)を獲得し、それを10億ドル(1000億円)規模のビジネスから、50億~100億ドル(5000億~1兆円)規模のビジネスに変えるほうが理にかなっている」とショップトークのムルプル氏は語る。

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最終更新:10/14(金) 17:50

東洋経済オンライン

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

北朝鮮からの脱出
北朝鮮での幼少時代、『ここは地球上最高の国』と信じていたイ・ヒョンソだったが、90年代の大飢饉に接してその考えに疑問を抱き始める。14歳で脱北、その後中国で素性を隠しながらの生活が始まる。 これは、必死で毎日を生き延びてきた彼女の悲惨な日々とその先に見えた希望の物語。そして、北朝鮮から遠く離れても、なお常に危険に脅かされ続ける同朋達への力強いメッセージが込められている。