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“意識高い系老人”の財布を狙う悪質商法…演歌CDデビューで200万円、料理教室に60万円も

週刊SPA! 10/14(金) 16:20配信

 パソコンやインターネットに疎い老人に高額なサポート契約を結んだとして大炎上したPCデポ。だが、それも氷山の一角。趣味や財産運用、はたまた終活に絡んで老人たちからカネをむしり取ろうとする輩は後を絶たない。その実態に迫った。

◆CD製作に料理教室…気がつけばン百万円

 命の残りが少ないからこそ、多くの老人は若者以上に将来への不安を抱えている。貯蓄を少しでも有利に運用して万一に備えたいと願う心理を煽られれば、彼らは簡単に危ない橋を渡ってしまう。

 国民生活センターによれば、昨今では「レンタルオーナー契約」を巡るトラブル相談が増加中だ。①消費者が業者から商品を買って書類上のオーナーになる。②業者は商品を消費者に渡さず、レンタル先に貸し付ける。③レンタル先が業者に支払ったレンタル料の一部が消費者に還元される。④年の利回りは4~10%を謳う、という危なっかしいスキームである。

 レンタルされる商品はパチスロ機、太陽光パネル、コンテナ、クレジットカードの読み取り端末などさまざま。最初の数回だけレンタル料が振り込まれるが、後は梨のつぶてだ。数百万円単位の損失を出した悲鳴が、国民生活センターに続々寄せられているという。

 一方、将来への不安の裏返しとして、老人は今を楽しく生きようと趣味に没頭して多額の自己投資をすることもある。演歌CDはその代表格で、キメ顔でCDジャケットに収まる当人は、レコーディングから始まって歌詞カード制作やCDのプレスまで含めれば、かれこれ200万円をつぎ込んでいるという。町村吾郎さん(仮名・73歳)は、照れくさそうに経緯を説明してくれた。

「行きつけのスナックの昼カラで熱唱してたらさ、ママが『あんたプロ並みだから大会に出てみなよ』っておだてやがるんだよ。いざカラオケ大会に出たらいい線まで残っちゃってさ、そしたら帰りがけに『その魅力的なノドをCDにしませんか』なんて誘われちゃったわけ。ちょうど昼カラ友達がCDデビューしていて、『あいつより俺のほうがうまい』と思ってた矢先だったから、タイミングも重なったんだよな」

 町村さんが言う「CDデビュー」とは、もちろん自主制作CDのことだ。大泉逸郎の大ヒット作「孫」も、当初は自主制作だったと鼻息荒く語り、町村さんは目を輝かせる。カラオケ大会のエントリー料は4万円と破格だが、この費用をポンと出す資力があり、なおかつ自分の歌唱力に自信がある者なら、高額なCD制作への抵抗は少ないのだろう。

 このように、自分の琴線に触れるものに出会ったら迷わず財布のヒモを緩めるのが、意識高い系老人の特徴だ。植松美弥子さん(仮名・35歳)は、69歳になる姑の散財に不満たらたらだ。

「調理実習1回と講義2日間で15万円もする料理教室に行ってきたって聞いたときは心臓が止まりそうでした。しかも10日間の調理実習で60万円のコースにも申し込もうとしてたので、夫と一緒に必死で止めたんです」

 お姑さんの生まれは作法に厳しい田舎の旧家。日本文化の継承に危機感を持っていたのか、「江戸城大奥が伝えてきた和食の基本を学ぶ」という謳い文句が、ツボにはまってしまったらしい。

― PCデポより悪質な[老人商法]の呆れた中身 ―

日刊SPA!

最終更新:10/14(金) 16:20

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