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「スマホの見すぎ」から解放する、画面のない新デバイスに注目

nikkei BPnet 10/14(金) 11:09配信

 電車の中で全員がスマホの画面を凝視しているのは異様だ――。会話の中でこんな話題が出てきたことが、一度はあるのではないだろうか。

 だからといって筆者は、スマホを捨てよと言いたいわけではない。画面を見つめることなく、クラウドの便利な機能を使える時代が近づいているからだ。

●進化するディスプレイとモバイルの限界

 10月4日から幕張メッセで開催された「CEATEC JAPAN 2016」では、自由な形状にデザインできるシャープのIGZO液晶や、レノボの折り曲げ可能なデバイスなど、ディスプレイの最新技術が注目を浴びた。

 ディスプレイに関する技術革新は今後も続いていくだろう。だが、限界もある。大型化の一途をたどってきたスマホの画面だが、売れ筋モデルは5インチ台で落ち着いている。これ以上大きくなると、ポケットに入らないなど携帯性の問題が出てくるからだ。

 また、「歩きスマホ」も社会問題化している。「ポケモンGO」の登場以降、都市部では歩きスマホに注意をうながす掲示を至るところで見かけるようになった。あるいは家庭内でも、食事中にスマホばかり見ていることが問題になっているかもしれない。この「画面を見続ける」という行為は、どうにかならないものだろうか。

スマホなしでグーグルを使える「Google Home」

 その解決策の一つになるかもしれない製品が、米グーグルが10月4日に発表した家庭向けの新製品「Google Home」だ。ワイングラス程度の大きさのスピーカーで、価格も129ドルと手頃。米Amazon.comが2014年に発売した「Echo」の対抗製品とされる。

 Google Homeにスマホのような画面はないが、代わりに音声コマンドで操作できる。主要な音楽サービスと連携し、曲名やアーティスト名を話しかけるだけで再生してくれる仕組みだ。

 だが、単に音声で使えるスピーカーなら、ほかにも類似製品があるかもしれないし、目新しさはさほどない。面白いのは、グーグルの人工知能「Googleアシスタント」を通じて、グーグルのサービスを音声で使える点にある。たとえば天気やスポーツの試合結果を尋ねると、Webブラウザーで検索するのと同じように教えてくれるのだ。

 Google Homeがあれば、自宅で常にスマホを持ち歩くことなく、グーグルを呼び出せる。さらにサードパーティとも連携し、さまざまなアプリや他社サービスの機能を音声で呼び出したり、スマート家電を操作したりできるビジョンをグーグルは示している。

 現時点では日本語での音声操作には対応しておらず、日本での発売予定も未発表だが、今後の展開が楽しみなデバイスである。

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最終更新:10/14(金) 11:09

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