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見かけはガラス、軽くて簡単 女性に優しいペットボトルワインが人気

NIKKEI STYLE 10/15(土) 7:47配信

 今、ワインの容器が面白い。ワインの容器といえば、750mlのガラス瓶が当たり前として使われているが、それ以外のものが増えてきた。「日本酒をもっとカジュアルに 進化するパウチパック酒」という記事で紹介した、菊水のスマートパウチも元はワインのために開発された容器を使っている。最近では、瓶のような形状のペットボトルワインも登場している。


 この、瓶のようなペットボトルを調べてみると、単にワイン瓶の形を模しただけではない、さまざまな工夫と思いが凝らされていることがわかった。そこで今回は、サントリーワインインターナショナルで国産ブランドを担当する伊藤江里子さんに、ペットボトルを含めたワイン事情についてお話を伺うことにした。

■見た目にこだわるペットボトルのワインがあればいいのでは

 「ガラス瓶にはガラス瓶の、ペットボトルにはペットボトルの、紙パックには紙パックの魅力がそれぞれあると思います」(伊藤さん)

 ガラス瓶のワインの魅力は、何と言っても見た目がいいことだろう。高級感があり、いかにもこれからワインを飲むという気持ちが上がる。雰囲気が良くなるという特徴がある。ハレの日に飲むワインは、やっぱり瓶がいいと思う。ただ、持ち運ぶのに重く、一度開けてしまうと冷蔵庫に入れるのもなかなか大変だ。

 一方でペットボトルや紙は扱いやすさが身上だ。日常用のワインとして毎日飲む場合に、ガラス瓶だとちょっと大げさな感じになる。毎日気軽に飲むためには、割れる心配がなく、容器が軽く、取り回しが楽なペットボトルや紙の容器の方がいい。

 それならば、見た目にもこだわる形のペットボトルがあれば、雰囲気が良く、なおかつ扱いやすくていいのではないか。そういう考えのもと、まるでガラスのワインボトルのようなペットボトルを開発したという。


 「開発当初は違う形になるかもしれなかったのですが、ワインの瓶の形にはこだわりました。開発部門と何度も話し合って、触らないとガラス瓶かペットボトルなのかわかりにくい、そういう形を目指しました」(伊藤さん)

 実際に完成した製品は、確かに一見したところではガラス瓶かと思ってしまう。ボトルを持っても普通のペットボトルのように簡単にへこむことはなく、しっかりとしている。ガラスと比べて指への吸い付きがいいので、ようやく「あ、ガラスではないのか」と気がつくレベルだ。

 ちなみに、このボトルの形は、フランスのボルドー産のワインとよく似ている。細い首の後に、ちょっとがっしりとした肩があり、基本的には直線で構成されている。

 一方で、フランスのブルゴーニュ産のワインでは、なで肩の曲線的なボトルを使う。多くのワインはこの2タイプの瓶のどちらかを使っている。

 例えば、濃厚な赤ワインになるカベルネ・ソーヴィニヨンなどのブドウ品種を使ったワインの多くはボルドー型だ。これは熟成させて飲むものが多いため。熟成の過程で出てくるオリ(澱)という沈殿物が肩のところでひっかかり、注がれるワインに入らないようにしている。近年人気のチリワインも多くがこのタイプのボトルだ。

 肩があるボトルにした理由を聞いてみると「特にそこまで意識したわけではないのですが、多くの人がワイン瓶というと肩がある形を連想するので、ボルドータイプにしました」(伊藤さん)とのことだった。

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最終更新:10/15(土) 7:47

NIKKEI STYLE

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