ここから本文です

こんな医者にかかってはいけない! 「ダメ医者」の見分け方

BEST TIMES 10/15(土) 9:00配信

 患者の話を聞こうとしない医師は失格

「研修医になった時、上級医の医師から最初に言われたのは『患者さんが来たらまず、100秒間、話を聞きなさい』ということでした」と話すのは浅草クリニック(東京・台東区)副院長の内山伸さん。聖路加国際病院で研修医時代をすごし、現在も同病院の非常勤医を兼任している。

「初診の際は、医師が診る前に患者さんに主訴(来院するきっかけとなった症状)を問診票などに書いてもらいます。これで9割ぐらい病気の予想はつくのですが、患者さんは聞いてほしいという気持ちが強い。100秒ほど話を聞けば、患者さんの気持ちも落ち着いてくるので、とても大切なんです」。

 しかし、100秒というのは意外に長い。患者の話を遮さえぎらずに、それだけの時間、ずっと聞き続けられる医師は少ない。それでも、患者の話を聞こうとする姿勢を見せる医師は及第点だろう。中には、患者の声にほとんど耳を傾けず、自分のペースで診察を進めようとする医師もいる。

「話を聞くまでもないケースがあるのも事実ですが、患者さんの安心感のために、ちゃんと向き合うべき。効率だけ考えて、さっさと進めようとするのはダメ医者と言わざるをえません」。

 セカンドオピニオンを嫌がる高慢な医師 

 今かかっている医師とは別の医師に意見を求める「セカンドオピニオン」への対応も、ダメ医者かどうかを判断するひとつの材料となる。「患者さんからセカンドオピニオンを言われるのを嫌がるのは問題です」と内山さん。

「昔はオレの診断に文句があるのかといった態度の医師がけっこういたようです。今はセカンドオピニオンが浸透しているので、そうしたケースは減っていますが、65歳以上の医師の場合だと、研修医だった時期にセカンドオピニオンという考え方自体がなかったので、正しく理解していない医師も少なくない。時代背景を考えると、仕方のない面もあります。むしろ、一番問題だと思うのは、医師の側が患者さんにセカンドオピニオンを言いだしづらい雰囲気をつくっているケースです」。

 セカンドオピニオンを求める場合、主治医に診療情報提供書を出してもらわなければならない。さすがに拒否することはほとんどないだろうが、プライドが高そうで、この医師に言ったら感情を害するのではと、患者の側が躊躇(ちゅうちょ)してしまうケースが多々見られる。

「特にがんの患者さんにセカンドオピニオンは有効なんです。緊急性を要する心筋梗塞や脳卒中と違い、ある程度、時間的に余裕があるので、いろいろな治療法を考えてみることができる。その機会を医師の態度によって奪われてしまうのはもったいない」と話す内山さんは、セカンドオピニオンを言いやすい環境をつくるように努力しているという。

「患者さんと話していると、この人はセカンドオピニオンを求めているなというのがだいたいわかります。そうした場合、がんセンターの先生に診てもらいましょうかと、こちらから提案するんです。再びこの病院に戻ってこられないのではと心配する人もいるので、『うちにまたかかる時は予約を取って来てください』と話すと安心してくれる。患者さんの気持ちを察するのも医者の仕事だと思っています」。

取材・文/田中幾太郎 イラスト/横田ユキオ

文/内山 伸

最終更新:10/15(土) 9:00

BEST TIMES

記事提供社からのご案内(外部サイト)

BEST TIMES

KKベストセラーズ

笑える泣ける納得する!KKベストセラーズ
の編集者がつくる「BEST TIMES」
(ベストタイムズ)。ちょっとでも皆さんの感
情を揺さぶれたらいいな、と思います。

なぜ今? 首相主導の働き方改革