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「見えない敵」と戦う子どもがかわいすぎる。 保育園のイメージと戦う保育士

BEST TIMES 10/15(土) 7:00配信

■ぜったい泣かない、男なら! 

  とある保育園。
 なつくん(仮名)という、正義感の強い男の子がいました。運動神経がよくカレーライスがだいすき。なにより特筆すべきは、その負けん気の強さ。転んでも絶対泣かない、その姿は何度も保育園の先生たちを驚かせてきたのですが……。
 あるとき、お友だちとぶつかって、そのまま仰向けに転んでしまったなつくん。
 先生が「大丈夫? 痛くない?」と聞くと、

「……なにが? そらが きれいだから みようとおもった だけだし……」

 今にも泣き出しそうな震える声でそう答えました。
 
 また別の日にはこんなことも。
 先生がなつくんが見ていない隙を狙って、遊んでいた人形をこっそり動かします。するとなつくん、

「せんせい、うごかした?」

 知らないフリをしている先生は、「ん? 知らないよ」と答え、どう反応するか観察していると……なつくん、移動をした人形に向かって一言。

「おまえ、なにものだ……? わかってるんだぞ……?」

 本当はちょっと怖いのに、頑張って話している姿に先生はついついかわいいと思ってしまったとか。「ごめんね、先生が動かしたんだ」と打ち明けると、ほっとした表情をみせたそうです。

■保育園はしんどいのか? 

 保育園の話題というと最近はネガティブな反応がとても多いように思います。このお話は、男性保育士の「てぃ先生」が実際に保育園で子どもたちと接しているなかで体験した出来事で、先生が記した『ほぉ…、ここがちきゅうのほいくえんか。』にも掲載されています。

 メディアなどでも率先して登場し、保育の「いい側面」を切り取って紹介している「てぃ先生」。先生によると、毎日こんな思わず吹き出してしまうような出来事ばかりではないそうです。ネガティブな悩み相談を同僚などから聞くことがあれば、親御さんたちの悩みに答えられず悶々とする日々を送ることもあるとか。それでも、「だからこそ10年近く保育士をしてきた経験を生かし、できるだけ『保育』と『子ども』のいい面を伝えたい、という思いが強い」と先生は言います。

 保育士不足が叫ばれる中で、悪い話題ばかりだと確かに「就職したい」と思う人は、なかなか出てこない、という心理は理解できます。

 最後に、先ごろ発売された2年ぶりの新刊で、「癒される」「この本ともっと早く出会いたかった」と、大変な話題を呼んでいる『ハンバーガグー!』にもある、思わずツッコミたくなるストーリーを。

 砂場で遊んでいた4歳の女の子。おままごとをしていて、先生に「目玉焼き」を作ってくれたそうです。

「めだまやきでーす」

 砂でできたおいしそうな目玉焼きを前に先生が、「わー、おいしそう。醤油がソースをかけようかな」と言ったら、「これ、かけてあげる!」と白い砂をぱらぱらとまぶしてくれたそうです。

「ありがとう、お塩?」と聞くと、一言。

「ううん。砂!」

 やられました。

写真:AFLO

最終更新:10/15(土) 7:00

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(ベストタイムズ)。ちょっとでも皆さんの感
情を揺さぶれたらいいな、と思います。