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‘’ラブホテル‘’が「2020東京五輪」成功のカギ!?

BEST TIMES 10/15(土) 18:00配信

「ホテル不足」解消のためにラブホ改装? 

 少し前のニュースだが、産経新聞の報道によると、政府はきたる2020年東京五輪を前に、目下慢性的に不足の状態であるホテル不足問題に鑑み、ラブホテルの一般ホテル化への改装のための融資が受けやすくなるよう政府系金融機関の対応を進める、という。

 政府は9日、訪日外国人旅行客の急増に伴うホテル不足の解消を目指し、比較的稼働率に余裕があるラブホテルの事業者が観光客向けの一般ホテルに改装する場合、条件付きで後押しする方針を固めた。改装のための融資が受けやすくなるよう政府系金融機関の対応を進める。(中略)事業者が改装のための融資を受けやすいよう、ホテルや旅館業の受け皿となる日本政策金融公庫に対し、厚生労働省が4月、「資金に関する相談に特に配慮するよう」通達した。政府系金融機関は公序良俗に反する業者は融資対象外だが、「(観光立国に資する)一般ホテルへの改装という条件なら、一般ホテルへの融資に該当する」(厚労省)としている。http://www.sankeibiz.jp/macro/news/160609/mca1606090500019-n1.htm|産経Biz(2016年6月10日付)

 要するに、現状で(特に)都下や大阪など、大都市圏におけるビジネスホテルやシティホテルでは、政府目標の”訪日外国人4000万人”(2020年の政府目標、現在の約2倍)を受け入れるに到底ホテルが足らず、かといって大幅なホテルの増室も望めない以上、その余力をラブホテルで埋めよう、という算段である。

 確かに、中国人観光客をはじめ、訪日外国人数は毎年過去最高を更新している。円高とLCC、日本文化の海外発信など、複合的要素が奏功しているのだろう。しかし、肝心のホテルが足らなければ、訪日外国人の満足度は低くなり、リピーターにつながらない。「観光立国」を達成するには、まず快適で手ごろなホテルの整備が必要不可欠、というわけだ。

 しかし今回のこの政府方針、訪日外国人にラブホテルを利用してもらうのではなく、訪日外国人に既存のラブホテルを改装した一般ホテルを利用してもらう、という政策で、そもそも既存のラブホ経営者に何のメリットがあるのかよく分からない。

 普通に、一般ホテルが満室で泊まれない観光客は、都下であるならば円山町(渋谷)、五反田、鶯谷、歌舞伎町などといったラブホ密集地に流れていけばよいだけの話ではないのか。わざわざ既存のラブホを一般ホテルに改装することを後押しするとて、それに応じるラブホが幾らあるのか、空疎空論の気がする。

 既存のラブホテルを素直に利用するのではいけないのか

 そもそも、このラブホ一般ホテル化後押しという「珍策」の背後には、一般ホテルは100%に近い稼働率だが、ラブホテルは平日4割程度である(同記事)という数字がある。つまりラブホには余裕があるから、いっそのことビジネスホテルにしてみれば、という手前勝手な理屈だが、わざわざラブホを一般ホテルにしなくとも、「平日宿泊」や「平日サービスタイム」に訪日外国人客が泊まればよいだけの話であり、改装する動機づけが薄い。

 その背後には、ラブホテル=性交渉の場所、であるという'''頑なな固定観念と蔑視'''が見え隠れする。要するに、外国人のお客様にホテルの代わりにラブホに泊まってもらうのは忍びない、という'''官特有の発想'''だが、何のことはない素直にそのまま「ホテルの代わりに既存のラブホ」に泊まっていただければ改装の必要もないのである。

 筆者はこれまで、'''全国津々浦々数百回、延べ200万円近くをラブホテルでの休憩や宿泊に費やしてきた。'''性交渉が目的ではない。一人で風呂に入ったり、ゆったりとした静謐な環境で仕事をする場所として、ラブホテルが最適と考えているからだ。これを勝手に「一人ラブホ」と呼ぶ。

→参考記事等参照のこと「[http://asread.info/archives/610 一人で泊まるラブホテルのすすめ]」、[http://asread.info/archives/797 一人で泊まるラブホテルのススメ「実践編」]、[https://www.youtube.com/watch? v=lI3SbfzUv5k 文筆家 古谷経衡に密着・世を斬る言論の原点とラブホテル 完結した世界]。

 

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最終更新:10/15(土) 18:00

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