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大荒れムードの秋華賞。 特注は地力あるレッドアヴァンセ

webスポルティーバ 10/15(土) 15:26配信

ダービージョッキー
大西直宏が読む「3連単のヒモ穴」

 3歳「牝馬三冠」最終戦の秋華賞(京都・芝2000m)が10月16日に開催されます。

「伏兵馬」として秋華賞での一発が期待されるパールコード

 春の二冠、阪神の外回り芝1600mで行なわれる桜花賞、東京・芝2400mが舞台のオークスと比べて、秋華賞が行なわれる京都の内回り芝2000mは、とてもトリッキーなコースです。勝負の分かれ目となるポイントが多く、ジョッキーにとっては考えさせられることが多い舞台です。

 まず、スタートしてから1コーナー入り口までの距離がそれほど長くないため、ポジション争いが熾烈になりやすく、最初の入りからペースが速くなる傾向があります。ここが、最初の”鬼門”ですね。

 そして次なる”難所”が、京都・芝内回りコースの最大の特徴である、328mという最後の短い直線。桜花賞の阪神・芝外回り(Bコース=476.3m)や、オークスの東京(525.9m)の直線と比べると非常に短く、どこで仕掛けるか、どこのコース(内、中、外)を通すかが、勝負を決めるターニングポイントとなります。

 その短い直線を意識すると、どうしても早めに仕掛けたくなりますが、京都コースは3コーナーから4コーナーにかけて急な下り坂。そこで勢いがつきやすく、スピードが上がりすぎると、4コーナーではかなり外へ膨らんでしまいます。過去のレースでも、ほとんどの馬が外まで膨れ、最後方から内をすくった馬が馬券対象圏内に飛び込む、ということが多々ありました。

 また逆に、短い直線を意識しすぎてか、早めにまくって直線ですでに先頭に立った人気馬が、ゴール前で脚をなくして外から差される、というシーンもよく見られました。まさしく波乱要素を多く含んだレースと言えます。

 とはいえ、近年は”まぎれ”が少なく、連対馬は比較的人気サイドで決まっています。それは、どんな競馬でもできる強い人気馬が存在し、他の陣営もマークする馬がはっきりしていたからだと思います。やはり軸になる存在がいると、レースが壊れず、締まった競馬になります。

 そういう意味では、オークス馬の大本命・シンハライト(牝3歳)が出走していれば、今年もわりと平穏に収まったでしょうね。しかし、そのシンハライトがよもやの戦線離脱。「1強」ムードだったレースが一転、難解なものになりました。こうなってくると、今年は波乱が起こりそうです。

 実績上位は、桜花賞馬のジュエラー(牝3歳)です。ただ、前走のローズS(9月18日/阪神・芝1800m)での大敗(11着)で評価が難しくなりました。

それでもひとつ思うのは、前走はいかにも本番のコースを意識した、ある程度前に出していって、好位からの競馬を試みていたこと。その結果、まったく見せ場なく終わったことで、今度は腹をくくって、後方から折り合いをつけて脚をためる競馬をするのではないでしょうか。

 秋華賞というレースは、意外と直線一気で決まることもありますからね。巻き返してくる可能性はありそうです。ただ、そういう競馬だと、明らかに展開に左右されます。どの程度人気するかにもよりますが、上位人気に推されるようだと、中心視するのは少し怖いですね。

 このジュエラーと同様、前走で京都・芝内回りの本番を意識した競馬をし、そのうえで結果を出した馬がいます。紫苑S(9月10日/中山・芝2000m)を勝ったビッシュ(牝3歳)です。

 紫苑Sでビッシュは、外枠だったこともあって、ゆっくりと出ていきましたが、向こう正面の中ほどを迎えると、中段よりやや後方の位置取りから、外目に出して前との差を詰めていきました。4コーナーを回る頃にはほぼ全体をまくり切って、それでいて直線ではさらに後続を突き離していったのです。

 秋華賞を想定した試走に徹しながら、2着に2馬身半差をつける快勝。最高の結果を出して、本番に向けて一層の自信を深めたのではないでしょうか。

 そもそもオークスでも、自ら動いて差のない3着。GI級の力を示していました。今回は、大いにチャンスがあるでしょう。

 唯一の懸念材料は、初めての関西圏での競馬。長距離輸送や、前日からの競馬場での滞在(※中山や東京は当日輸送のため、競馬場に一泊することはない)が強いられます。比較的小柄な牝馬ゆえ、課題となることは間違いないでしょう。当日の馬体重と気配には要注意です。

 例年、秋華賞では紫苑S組の好走は極めて少ないのですが、今年は重賞に格上げされたことで、メンバーのレベルは格段に上がっていました。勝ったビッシュに限らず、2着に入ったヴィブロス(牝3歳)にも注目が必要でしょう。

 紫苑Sでは、ビッシュにこそ差をつけられましたが、勝負どころで前に追突してしまう致命的な不利がありました。それを考えれば、ビッシュとの勝負づけもまだ済んでいないと言えます。しかも、今度は”ホーム”となる関西圏での競馬と、アドバンテージがあります。

 ヴィルシーナの全妹で、ポテンシャルはGI級。この馬もまた、十分にチャンスがある1頭だと思います。

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最終更新:10/15(土) 15:26

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