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ロボットとIoTのお祭りだった「CEATEC JAPAN2016」

@DIME 10/15(土) 13:10配信

毎年、日本で秋に開催されるイベント「CEATEC」。その正式名称は「Combined Exhibition of Advanced Technologies」であり、大ざっぱに訳せば「技術進化の総合展示会」というような意味だ。ここのところ、AV機器や白物家電、スマホなどの新製品や新技術などばかりが展示されるイベントという印象が強かったのだが、今回、2016年のCEATECはその名前の本来の意味に近づいたイベントとなった。

CEATECは一般開催の前にプレスのみが行けるオープニングイベントが開催されるのだが、ここで安倍総理大臣が出演し、スピーチを行なった。僕は10年以上このイベントに取材に来ているが、首相がピーチをするというのは、はじめて見た気がする。

安倍首相はCEATECが家電イベントからIoTイベントに変化したこと、ドイツのメルケル首相とCEBIT開催のパートナーになることを約束したという話をした。

CEATECオープニングイベントに現れた安倍首相。

■家電メーカーの展示

いつもテレビなどを展示するパナソニックが未来にこんな技術が使われるようになるというような技術展示を多く行なっていた。

なかでも「電池レススイッチ」を使ったIoTサービストリガーが面白い。これは小型発電とワイヤレス通信機能を持ったデバイスで、給電なしにワイヤレスな動作スイッチになってくれる。たとえば、机に座ると、自動的にライトがついて空調が動くようなことができる。超小型発電機で電気を発電し、その電力でトリガーとなる信号を送信して、なにかデバイスを動かすというわけだ。

また、シールのようなものを貼り付けて外観を変える新しい化粧「メイクアップシート」、曲面もタッチセンサーにする「デザインフリータッチセンサ」、そして、握手をするだけで名刺データが交換できるようになる技術なども展示されていた。

実際に商品化されるものとして、観光地などで使われることを想定したIoTを利用したカメラシステムも展示されていた。これは商品ではなく写真を撮影するシステムだが、来年、実際に稼働を始めるという。ユーザーはカードを発見し、そのバーコードをかざして撮影した後、QRコードを使ってサイトにアクセスして自由に写真をダウンロードできる。

シャープはIoTに対応した冷蔵庫、オーブンレンジ、ロボット掃除機、エアコン、冷蔵庫などを出展していた。冷蔵庫はまだ発売開始していないのだが、音声で冷蔵庫に入れる食べ物を入力することで、卵や牛乳など、賞味期限を自動的に警告してくれる。これはオーブンレンジと連携し、冷蔵庫にある食品から作れる料理レシピを検索することができる。それにしても液晶のシャープがテレビではなくIoT家電を一押しにしているのも不思議な感じ。

■自動車関連

トヨタは燃料電池車の『MIRAI』の断面モデルを展示して、人気だったが、もっとも人気を集めていたのは小型ロボットの『キロボmini』。人の表情を読み取り、うれしいときは一緒に喜び、悲しいときは一緒に悲しんでくれるという。

ホンダは超小型電気自動車『MC-β』をメインに展示していた。全長2495mm・全幅1280mm・全高1545mmと軽自動車よりも小さな二人乗りで、省スペース、省エネルギーを目指した次世代の乗り物だ。重量のあるものを下部に配置することで小型軽量なボディでも安定性を高めているという。2013年以降熊本、さいたま市などで実証実験を重ねて改善を進めているという。

■タカラトミー

タカラトミーは宇宙を探索できるVRシステム『JOY!VR宇宙の旅人』とお話ロボット『OHaNAS』、1300のギャグを話すお笑いロボット『爆笑太郎』、しゃべるのが得意な『ロビジュニア』など、多くのロボットが展示されていた。『OHaNAS』は業務的な用途に使えるシステムとして、調味料の販売コーナーでおすすめ調味料を教えてくれるようなシステムが展示されていた。コンパクトで置きやすいので、今後、このような用途でも普及していくのかも知れない。

■4K8K関連

パナソニックやシャープのブースにはテレビがほぼ見当たらなかったが代わりにNHKが8K HDRなど4K、8Kテレビに関する展示をしていた。

■スマートフォン

キヤリアやほとんどのスマホメーカーが出展していないなか、中国のファーウェイが出展し、「honor 8」など新機種を含めた現行機種を展示していた。

■Bluetooth

Bluetooth SIGのブースにはBluetooth技術を使ったさまざまな製品が展示されていたが、製品化前の冒険的なプロダクツも展示されていた。面白かったのが「TeNKYU」というデバイス。BluetoothとWi-Fiで通信ができ、発光の色が変わるIoT電球だ。

人感センサーも搭載している。プログラムを実行することができ、インストールしたアプリによって機能が変わり、第1弾の天気予報アプリでは天気予報によって発光の色が変わる。そのため、家の出口あたりにTeNKYUを灯けておけば、傘を持っていくべきか?の判断を瞬時にすることができる。

■CEATECから見る未来

今回、大きな流れとして見えるのは、テレビ、スマホとの決別。これらはもう将来的な成長をあまり見込めないビジネスということだろうか? 確かにこれらは日本はもちろん、先進国では普及しつくしているので大きな成長は望めないだろう。代わって、IoT、ロボット、マイクロビークルなどが未来を担うビジネスというビジョンを多くのメーカーが持っているということが伝わってきた。一方、8Kの超高精細な映像技術は遠隔医療用などでは大きな可能性がありそうだ。

文/一条真人.

@DIME編集部

最終更新:10/15(土) 13:10

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