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ドレスコーズ志磨遼平が語る『GANTZ』論、そして"表現"とは何か(前編)

ローリングストーン日本版 10/15(土) 16:00配信

映画『GANTZ:O』の主題歌として製作したドレスコーズの『人間ビデオ』が、シングルとしてリリースされた。もともと原作の大ファンだった志磨遼平の作った同曲は、まさに『GANTZ』の世界観を音像化しながら、原作ファンも十分に楽しませる1曲だ。

【動画あり】ドレスコーズ志磨遼平が語る『GANTZ』論、そして"表現"とは何か(前編)

さらに、GANTZ:O盤と名付けられたシングルには、映画に登場する玄野 計(CV.梶 裕貴)・加藤 勝(CV.小野大輔)が歌う『2MC & 3次元』を収録している。志磨遼平ひとりが固定メンバーであり、さまざまなアーティストが作品ごとに参加するドレスコーズならではの自由な発想で生まれた楽曲だろう。
インタヴュー前編では、この楽曲がどう作られたのか、そして志磨が考える『GANTZ』の魅力について語ってもらった。その話は、彼が歌う理由にまで及び・・・。

―ニューシングル『人間ビデオ』を聴かせてもらって、ドレスコーズ=志磨遼平という、バンドじゃないことを最大限に利用したなぁと。ドレスコーズはひとりであるが故に、本当に何でもやっていいんだなっていう作品になりましたね。

そうなんですよ。今までの自分の音楽的な変遷がどうだっていうのが、今となってはまったく関係ないんだな、みたいな。

―それにしても、毛皮のマリーズのアルバムデビューから10年。明らかに、クリエイターとしての才能が花開いている状態だなと思いました。

ありがとうございます。嬉しいなぁ。僕の周りは、スタッフも含めて誰も褒めてくれないんで(笑)。

―これは開いているって言っていいと思いますよ。明らかに開花宣言です!

マジですか。蕾やと思ってました。(レーベル担当者に向かって)嘘つくなよー、いつも文句ばっかり言って。開いてるなら開いてるって言ってよー。

―ご本人としてはどうなんですか?

自覚は特にないですね(笑)。でもすごく嬉しいです。ほっとしました。

『GANTZ:O』主題歌は原作のワンシーンを音像化したもの

―まずは、1曲目に収録の『人間ビデオ』のお話から伺えればと。映画『GANTZ:O』の主題歌ですが、これは主題歌として依頼されて作った曲ですか??

そうです。もともと原作を読んでいたんですよ。連載が2003年、ちょうど僕が20歳になった頃に始まって、普通に友達とかと『GANTZ』読んだ? みたいな、そういうレベルだったので。タイアップやとか構えることもなくて、すごくやりやすかったですね。主題歌っていう話があったからよかったなっていう感じで。それがなかったら、たぶんこういう曲は作らなかったでしょうから。

―もともと漫画を読んでいたということは、改めて資料を読み込んで・・・というよりも身体に入っているものを出したような?

そうですね。自分のなかの歴史としては、2003年は毛皮(のマリーズ)を組んだ時なので、東京でバンドをやってる歴と同じくらい、『GANTZ』を読んだのも古いんですね。だから、今回は自分がミュージシャンとしてどうすべきかっていうことよりも"『GANTZ』に曲を書く"っていうことのほうが、自然に優先できました。つまり、自分が昔読んでいた漫画のオマージュですね。『GANTZ』への、ひとりトリビュートじゃないですけど。なので、今回気を使ったのは、どういう曲が、どういう演奏が『GANTZ』に合うかなっていうことだけですかね。

―『人間ビデオ』は、サウンドアプローチからしてすごく面白いですよね。曲の冒頭は津軽三味線のようなギターの音で、しかも、元祖津軽三味線ギターの人間椅子の和嶋(慎治)さんが実際に弾いていて。このアイデアはどこから出てきたんですか?

最初、『GANTZ』大阪編の映画主題歌の依頼があった時に、大阪編の見開きのページの道頓堀から妖怪がドロドロって上がってくるシーン(21巻収録)がなんとなく頭に浮かんだんです。『人間ビデオ』はその絵を、そのまま音像化したみたいな感じなんですね。CDジャケットの"じゃかじゃか"も、そこからトレースした感じですけど。そのシーンにある、日本のトラディショナルな姿の妖怪、ぬらりひょんだとか、のっぺらぼうとか、そういうテイストだと日本的なアレンジがいいのかなと思って、なんとなくギターは津軽三味線みたいな感じだったり、ドラムはちょっと和太鼓風だったりって考えてデモを作ったんです。そのデモに自分で入れていたのも和嶋さんがよくやるようなギターだったし、和嶋さんに弾いてもらうのを前提に作っていて。その組み合わせとして、ピエール(中野)さんが面白いやろうな、と。もう曲ができた時には、参加してもらったメンバーのイメージがすでにあった感じですね。

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最終更新:10/15(土) 16:00

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