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「ファミリーマート+miniピアゴ」が誕生!ユニー・ファミマ、初の「共同作業」は成功するか?

HARBOR BUSINESS Online 10/15(土) 16:20配信

 横浜市港北区のJR菊名駅前に見慣れない看板の店舗が誕生した。

 看板の上側にはコンビニエンスストア「ファミリーマート」、そして下側にはスーパーマーケット「ピアゴ」の文字。

 この店舗は、10月6日にオープンした「ファミリーマート+miniピアゴ 菊名駅西店」。9月に経営統合したばかりの「ファミリーマート」と「ユニー」による、初の共同店舗だ。

◆ユニー・ファミマHD誕生後「はじめての共同作業」

 ユニー・ファミリーマートHDは、2016年中に首都圏に「ファミリーマート+miniピアゴ」2店舗を出店させると発表しており、今回1号店となった「ファミリーマート+miniピアゴ 菊名駅西店」は、これまでユニー系のミニスーパー「miniピアゴ」の単独店舗であったものを、ファミリーマートとの一体型店舗に改装したものとなる。

 ファミリーマート+miniピアゴ菊名駅西店の売場面積は約150㎡。取扱い商品数はおよそ3500種類で、そのうち加工食品などの約2000種類をファミリーマートが、青果・精肉を中心とする約1000種類をminiピアゴが取扱う。また、公共料金の支払いや銀行ATMの設置など、サービス面ではファミリーマートとほぼ同様のものとなっている。

◆ミニスーパー、事実上のコンビニ転換?価格も「コンビニ路線」に

 経営統合によってこれまでの「miniピアゴ」にコンビニエンスストアのサービスが付帯されるとなれば消費者にとって万々歳であるのだが、そうはいかない。

 実は、この「ファミリーマート+miniピアゴ」、いわゆる「スーパーマーケット価格」で値引き販売が頻繁に行われていた「miniピアゴ」とは異なり、多くの商品がファミリーマートの同様の「コンビニ価格」に設定されているのだ(2016年10月現在)。

 競合する都市型ミニスーパーを見てみると、イオングループの「まいばすけっと」や「マルエツプチ」、ローソン運営の「ローソンストア100」などは、いずれも一般的なスーパーマーケットと同様の価格訴求型店舗となっている。ユニー・ファミマHDでは2016年中に出店予定の「ファミリーマート+miniピアゴ」2店舗(菊名西店含む)を実験店と位置づけており、これら2店舗の売れ行き次第で順次、既存miniピアゴをファミマとの一体型店舗へ転換していくことを検討するとしている。

 しかし、価格訴求型であった既存の「miniピアゴ」が「ファミリーマート+miniピアゴ」に変わると、これまでのような特売や値引き販売も出来なくなる可能性があり、既存客離れを引き起こす懸念も大きいと考えられる。

◆ユニー・ファミマHDが成功するには?

 誕生から約1か月が経過した「ユニー・ファミリーマートHD」。しかし、今回のダブルネーム出店では、消費者にとっては残念なかたちでの「ファミマカラー」のみが色濃く出てしまう結果となってしまった。

 果たして今後、好調であるコンビニ事業のシステムのみに依存することなく、スーパーマーケットとコンビニエンスストアの「ベストミックス」を行うことができるのか。消費者の期待を裏切らないかたちでの、両者の強みを生かした店舗改革が期待される。

<取材・文・撮影/都市商業研究所>

【都市商業研究所】

若手研究者で作る「商業」と「まちづくり」の研究団体。Webサイト「都商研ニュース」では、研究員の独自取材や各社のプレスリリースなどを基に、商業とまちづくりに興味がある人に対して「都市」と「商業」の動きを分かりやすく解説している。Twitterアカウントは「@toshouken」

※都商研ニュースでは、今回の記事のほかにも下記のような記事を掲載中

・サンリオ「ハローキティメン」、そごう・西武で展開へ-オムニセブンでも販売

・バスタ新宿、ファミリーマートが出店へ-ようやく決まったコンビニ出店

・ABAB赤札堂、創業100周年-東天紅・小泉グループの中核企業

ハーバー・ビジネス・オンライン

最終更新:10/15(土) 16:20

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