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“セミプロ”コスプレイヤー・yuriaが語る「意外と知られていないコスプレイヤーのディープな世界」

週刊SPA! 10/15(土) 9:10配信

「コスプレイヤー同士って、普段の街中でもなんとなく雰囲気で『あ、この人コスプレしてるな』ってわかるんですよ。もみ上げや眉毛をキャラに合うように剃って、妙に薄かったりするから(笑)」

⇒【写真】“セミプロ”コスプレイヤー・yuria

 そう話すのは、一般企業で働く傍らコスプレイヤーとしてイベント出演などもする、yuriaさんだ。コスプレイヤーと聞けば、今年、漫画家の藤島康介氏と御伽ねこむさんが結婚&妊娠を発表した件や、プロコスプレイヤー・えなこさんがテレビ番組で「月収は100万円以上」と公表したことなどがニュースになったので、それを想起する人も多いかもしれない。

 とはいえ、まだまだ一般的には知らないことばかりのコスプレイヤーの世界って、どんなところなのか? 彼女なりの解説をしてもらった。

「大きく分けると、コスプレを仕事にしている人と完全に趣味だけの人がいて、私のように趣味の延長で少しお仕事を貰えることがある人は、その中間にいる感じかなと思うんです。といってもプロの人は芸能事務所に入っていて、もうタレントという感じなんですが。そのなかでも完全にコスプレだけで生計を立てていけるのは、御伽ねこむさんとえなこちゃんとかほんの一部ですよ。私もそうですけど、圧倒的多数は社会人やバイトをしながら活動している人ばかりだし、そもそも『コスプレだけで食べていこう』と考える人のほうが少ないと思いますから」

 yuriaさんの場合、コスプレした写真をSNSにアップしたり、さらに写真を記録したDVDを販売したり、ときにはSNS経由で依頼されたイベント出演をするのが活動の中心だという。

「コスプレイヤーにとって“デビュー”って概念がけっこう難しいんですけど、私の場合は去年のコミケがデビュー戦だったと言えますね。もともと衣装は持っていたんですが、人前で見せる勇気がなくて……。でも『東京喰種』の霧嶋董香(トーカ)というキャラが大好きで、一度ちゃんとコスプレをしたいと思って、やってみたんです。それが思った以上に評価してもらえて、そこからいろんなキャラに挑戦するようになったんです」

 現在、持っているコスプレ衣装は20着以上。既製品もあれば自作している衣装もあるという。

「コスプレの衣装もいろんな種類があって、既製品でもライセンス許可があるものとない衣装があるんです。ライセンスがない衣装は安いけど、アニメの作品名とかを謳えないので『○○風』とか『某アイドル風衣装』なんて書いてある。よくドンキホーテとかで売っているやつですね。一方、ライセンス品はコスプレ衣装のショップとかで買うんですが、ちょっと割高なんです。だから結局、生地を自分で買って自作したほうが安く済んだりする。この『もののけ姫』のサンの衣装もそうで、シンプルなつくりだから全部で2000円くらいでいけました(笑)」

 とはいえ“プロ”になってくると、一着10万円以上もする衣装を使うのもザラだとか。では、数多くいるコスプレイヤーのなかでも“人気”と呼べるのはどのような存在なのか?

「いろんな基準があるんですが、わかりやすいのはやっぱりツイッターのフォロワー数。5万~8万くらいある人は人気コスプレイヤーって呼んでいい存在だと思います。そうなるとイベントに呼ばれたり、個人イベントを開いてもけっこう集客できるようになるんです。コスプレが“仕事”にでき始める感じかな。なかには『コスホリック』で物品販売をして生計を立てている人もいますから」

 コミケに代表されるように、近年ではコスプレを披露できるイベントも増えてきている。それとともにコスプレイヤー人口も増えているそうだが、同時に規制が厳しくなっている面もあるという。

「秋葉原も昔はコスプレして街中を歩く人がけっこういましたけど、盗撮とかの問題があったから今は『許可をとってコスプレをする』のが基本スタンスになっているんです。もし無許可で悪目立ちでもしたら、SNSで『マナーの悪いコスプレイヤーがいた』と拡散されちゃって悪いイメージが広まっちゃいますから。コスプレ自体は年々、すそ野が人がっていると思いますけど、それでもやっぱ人目を気にしつつ、さらに作品の原作者さんたちにも配慮しないといけないと思います。コスプレしながら道を塞いだりしたら、作品にもキズがついてしまうので。そこらへんは気をつけないといけない部分ですよね」

 ちなみに、コスプレといえば毎年ハロウィンにはコスプレをした人が渋谷や六本木で騒ぐのが恒例行事になっている。そういった「コスプレをしてハロウィンを楽しむ」というムーブメントを、日頃から気合を入れてコスプレしているコスプレイヤーの人はどう見ているのだろうか?

「たぶん、そんなに興味がないと思いますね(笑)。一般の人がコスプレの楽しさを楽しむにはいいと思うんですけど、コスプレイヤーは自分にしか興味がないのと、撮影をしてもらって記憶(写真)に残すこと、あとコスプレをしている仲間内で楽しんだりするので、私たちのコスプレとそれは別物なんですよね」

<取材・文・撮影/日刊SPA!取材班>

日刊SPA!

最終更新:10/15(土) 9:10

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