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とと姉ちゃんに続け! 興銀OG、起業に飛び出す

NIKKEI STYLE 10/16(日) 7:47配信

 高視聴率を記録したNHK朝ドラ「とと姉ちゃん」。ヒロインのモチーフとなった故大橋鎮子さんは、日本興業銀行(現みずほ銀行)を経て、「暮しの手帖」を創刊した。時代は違うが「世のため人のため」と志を持ち起業した興銀OGは、とと姉ちゃんだけにとどまらない。

■発信力をコーチ 竹内明日香さん

 「日本の企業はいい商品を持っているのに説明が十分できず機会を逃してしまう」「若いうちからプレゼン力を高めないと」
 竹内明日香さん(43)は、海外展開を図る企業に対して情報発信や資料作成の支援をする株式会社アルバ・パートナーズ(東京・文京)を2009年に設立した。
 興銀では国際営業など海外とやりとりをすることが多く、仕事をする中で海外に日本のことを紹介する重要性を感じていた。後輩が起業するのを助けた後、自らも起業に踏み切った。
 日本企業の情報発信を支援する中で、「自分が関わった会社は良くなっていくとしても、自ら発信する力は子どもの頃から身につけないとまずいのでは」と思うようになった。一般社団法人アルバ・エデュ(東京・文京)を立ち上げ、学校でプレゼンテーションの技術を教える活動も始めた。
 情報発信の仕事は、「ビジネスとすれば効率がいい」。それでも、アルバ・エデュの活動を並行して進めてまず頭に浮かぶのは、この国のためになるか、そして3児の母になってからは、子どもたちに対する責任の重さ。この「長期的、鳥瞰(ちょうかん)図的に物事を見る発想」は、興銀で養われたと感じている。
 銀行員だった父を大学時代に亡くし、その仕事が知りたくて銀行への就職を選んだ。「青臭い人が多いの」と、笑いながら興銀時代の同期や先輩と議論を戦わせた思い出を語る。

プレゼン力、若い頃から

 学校でのプレゼン教育の取り組みは、まだビジネスにはならないが、「このままだと10年、20年後にこの子たちの仕事がないのでは。だれかがやらないと」という危機感から出前授業を続けている。
 「社員は全員パパママ」という彼女のオフィスで働いているのは2人。会議もテレビ電話を使い、集まるのは出前授業のときくらい。柔軟な働き方を実現できているのも、「優秀な人には輝いてもらわないと」という意識からだ。
 これからも日本の人材を磨いて、「5年後には日本人のキャラクターが変わっていたらいいな。がんばらないと」と意気込む。

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最終更新:10/16(日) 7:47

NIKKEI STYLE

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