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訪日客、新潟県へGO! グルメと農業体験で集客作戦

NIKKEI STYLE 10/16(日) 7:47配信

 新潟県内で地域の食文化と農業を組み合わせて外国人観光客を呼び込む試みが相次いでいる。東京五輪・パラリンピックに向けて、日本の食文化に関心を持つ外国人観光客が増えると判断。新潟県産の食材や食器などの魅力を売り込みながら、海外の旅行会社にコメの収穫などの体験型ツアーを企画してもらうきっかけをつくり、新たな集客につなげる。
 新潟市は9月8~11日、東日本旅客鉄道(JR東日本)と共同で、台湾の観光客15人を招いたモニター旅行を実施した。9日には、国家戦略特区の規制緩和で設立されたJR新潟ファームで酒米の収穫体験をした後、収穫した酒米や別途持ち込んだコシヒカリを使ったリゾット作りなどの料理教室を開催した。食べ比べしながら、酒米と市内で最も多く作られるコシヒカリの違いを教えた。
 まず台湾でも米の産地として知られる新潟と、ブランド米のコシヒカリ双方をPRすることが狙いだ。さらに、新潟市内での農業体験を交えたアグリツーリズムを欧米やアジア地域からの観光客を対象に展開する可能性も探る。
 燕、三条、新潟3市は5~9日に北陸信越運輸局と共同でシンガポールの旅行誌などのメディア関係者を招く招待旅行を実施した。工房見学や鍛冶体験、地域で作られたハサミを使ったブドウなどの収穫体験や酒蔵巡りを盛り込んだ。
 同行者には燕三条地域の主力産業である金属加工業の発祥が農閑期の農具製造にあることや、コメ作りから派生した日本酒造りなど、新潟を象徴するコメ、酒、雪が密接につながっていることが分かるように説明。旅行誌上で取り上げてもらい、旅行会社の体験型ツアー企画につながることを期待している。
 三条商工会議所青年部は7月にパリで開催された「ジャパンエキスポ」に初出展した。包丁、はし作りなどの一部製造工程を実演。これらを使い、市内で作られたコメを使ったのり巻き作りや味噌の試食会も行った。
 燕三条地域の製品のブランド力を強化すると同時に、10月に市内で開催される町工場の見学イベント「燕三条 工場の祭典」への海外からの誘客にもつなげる狙いがある。
 参加者の反応は上々だ。新潟市のモニター旅行に参加した柯惟惟さん(33)は「コメの収穫体験を通じて新潟のコメに親しみを持てた」と話した。
[日本経済新聞朝刊2016年9月10日付]

最終更新:10/16(日) 7:47

NIKKEI STYLE

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