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本物の優秀なマネジャーには思いやりがある~スターバックスを世界一にした10の原則

NIKKEI STYLE 10/16(日) 10:40配信

若手リーダーに贈る教科書

 国内で1日に刊行される新刊書籍は約300冊にのぼる。書籍の洪水の中で、「読む価値がある本」は何か。書籍づくりの第一線に立つ日本経済新聞出版社の若手編集者が、同世代の20代リーダーに今読んでほしい自社刊行本の「イチオシ」を紹介するコラム「若手リーダーに贈る教科書」。今回、お薦めするのは1996年から2008年まで米スターバックスの取締役を務めたハワード・ビーハー氏の「スターバックスを世界一にするために守り続けてきた大切な原則」。変化を続ける同社のリーダーシップの原則を記している。

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 著者は1989年、米スターバックスにシニア・エグゼクティブとして入社します。現在は日本だけでも1198店舗もある同社ですが、当時は米国にたった28店舗しかない小さな企業でした。

 国際事業部門を担う子会社、スターバックスコーヒー・インターナショナルの社長などの要職を歴任した著者は、いったん休職したのち、2001年にスターバックス・ノースアメリカの社長に就任することになりました。しかし、職場復帰は思いがけない大きなショックで始まります。

■価値観のもと、具体的な数値目標をたてる

 リーダーシップのあり方が人中心から組織中心へと変わっていた。みんなが「自分たち」でなく「自分だけ」の視点で物を考えるようになっていた。自分が何者で、この仕事でなにを成し遂げようとしているのか、という大きな問いにだれも答えようとしていなかった。
 こうした自己中心的な考え方が事業の成果や組織の一体感、また組織の情の部分を蝕(むしば)んでいた。自分だけがよければいいという雰囲気が、結果的に業績をも損ないはじめていた。
(61ページ 「なぜこの会社で働くのか」より)

 著者は、スターバックスの中核をなす「コーヒーを提供しながら人を喜ばせる」という価値観にチームの焦点を合わせるように奮闘します。そのうえで「新店の平均年商を三年で一〇万ドル増やすこと」という具体的な共通目標を立てました。公平な評価のため、最も結果を出し、全体の目標に貢献した人が最も多くの経営資源の配分を獲得します。全員が目的意識を明確に持ったことで、当初は厳しいと思われた目標を上回る「三年、一五万」もの年商増加を達成することができました。

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最終更新:10/16(日) 12:19

NIKKEI STYLE

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