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カープに敗れたDeNA、『ルーズヴェルト・ゲーム』での終戦がさらなる成長につながる理由

ベースボールチャンネル 10/16(日) 11:00配信

初のCS進出

 セリーグのクライマックスシリーズ(CS)はリーグ優勝を決めた広島が制した。CSファイナルステージでリーグ3位から這い上がってきたDeNAを4勝1敗(1勝のアドバンテージ含む)で退け、25年ぶりに日本シリーズへ進出。きっと鯉党の人たちはCS突破を決めた直後の昨晩、球団応援歌「それゆけカープ」にある歌詞のごとく旨酒を酌み交わしたに違いない。

 一方のDeNAはレギュラーシーズン5割未満からの「史上最大の下剋上」を狙ったものの、独走優勝したセ王者の牙城を崩すことはできなかった。チームにとっても、そしてベイスターズのファンにとっても無念の結果には終わってしまったが、何ら悲観する必要はない。それだけCSファイナルステージ進出まで果たした今季終盤の戦いでチームが得たものはとてつもなく大きかった。

 レギュラーシーズンでは借金2の3位に終わったが終盤、2位・巨人に猛烈な追い上げを見せて最終的にはわずか2ゲーム差にまで詰め寄った。悲願のAクラス入りで球団史上初のCSへコマを進めると、ファーストステージでは敵地・東京ドームにおいて巨人を2勝1敗で撃破。ここまで10年連続でAクラス入りしてきた常勝軍団と公式戦終盤では激しい2位争いを演じてしのぎを削り合い、続く短期決戦の大舞台で競り勝った事実はチームの面々にとって間違いなく大きな自信につながる。

かつて名将が語った『ルーズヴェルト・ゲーム』

 このファイナルステージは初戦から2連敗こそしたものの王手をかけられながらも3戦目に先発・井納翔一投手の好投もあって零封勝ちし、何とか一矢報いた。そしてラストゲームとなって涙を飲んだ15日の4戦目は7‐8であと一歩及ばずに惜敗。逆転の連続で得点が動くようなシーソーゲームの流れにはならなかったが、スコア上ではいわゆる「ルーズヴェルト・ゲーム」だった。敵将の緒方孝市監督が、この日のマツダスタジアムのグラウンド上で試合後に「本当に最後の最後までしびれました」とスピーチしたのは紛れもなく、それを物語っている。

 ちなみにかつて、この『ルーズヴェルト・ゲーム』について米メディアに興味深いことを口にしたメジャーリーグの監督がいる。ニューヨーク・ヤンキースやロサンゼルス・ドジャースなどの監督を歴任して「名将」と言われたジョー・トーリ氏だ。

 2008年のヤンキース監督時代に同氏は大勢のメディアの前で「『ルーズヴェルト・ゲーム』は出来ることならば経験はしたくない。見ている側は面白いかもしれないが実際に戦っているチームにとって、あれほど心臓に悪いゲーム展開はないからだ」とコメント。しかし、その後に続けて「それでも、こういう試合展開で得るものは大きい。うれしいことも悔しいことも、またその他の様々なことが、この『ルーズヴェルト・ゲーム』には凝縮されている。まるで一生分のジェットコースターのような展開が1試合で経験できるというわけだ。この試合展開の中でプレー出来た選手は幸福だと思う。勝った側も負けた側も、ここで得たことを次にどう生かすか。それが個々にとって今後の成長のターニングポイントになっていくだろうね」とも述べていた。この言葉は当時の地元メディア『ニューヨーク・ポスト』などにも掲載されている。

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最終更新:10/16(日) 11:00

ベースボールチャンネル

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