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ぼくらの社会を映す「鏡」──文化庁メディア芸術祭20周年企画展へ行く

WIRED.jp 10/16(日) 10:10配信

1997年より毎年開催されている「文化庁メディア芸術祭」の20周年を記念した展示会、「文化庁メディア芸術祭20周年企画展─変える力」がアーツ千代田3331にて10月15日(土)から11月6日(日)まで開催される。

【歴代作品を確認できる展示や部門大賞など、企画展の写真ギャラリー15点はこちら】

約2,700点に及ぶ歴代受賞作品から「変化」をキーワードに選出された作品は、インスタレーションから映像、絵画、プロダクト、マンガ…と多岐にわたる。ほかにも映像作品が多数上映されるブースやマンガ部門の歴代受賞作品が全巻揃えられたライブラリーが設置されるなど、メディア芸術祭20年の歩みを俯瞰できる構成になっているのが印象的だ。

「変化」がキーワードに掲げられているとおり、本展は単なる作品の展示ではなく社会や文化、テクノロジーの変化に関する展示でもある。VRや3Dプリンティングなど最新のテクノロジーは作品に取り込まれることで、その可能性が認知され社会へと浸透してきた。受賞マンガ作品の変遷からはジェンダーの多様化を感じ取ることもできるだろう。

歴代受賞作品のなかにはいま観ても瑞々しく感じられるものがあるが、2016年のぼくらからするといささかか古臭く見えたり物足りなく思える作品があるのも事実だ。だがそれは作品の価値がなくなったということではなく、その作品が達成したものがぼくらにとって身近なものになったということでもある。

いま観て新しく思える作品も、5年後、10年後に観ればその印象は変わるだろう。本展は2016年のぼくらの社会と文化、テクノロジーがどのようなかたちをしているかを知ることのできる場にもなるはずだ。

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最終更新:10/16(日) 10:10

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