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労働生産性を高めてはならないのは小学生でも知っている 電通「過労自殺」によせて --- 中沢 良平

アゴラ 10/16(日) 16:30配信

池田信夫氏が電通「過労自殺」事件にみる労働生産性の低さ(http://agora-web.jp/archives/2021985.html)で指摘されているように、日本企業とくにそこで働く人々の労働生産性の低さは、由々しき問題です。今回は、これは企業だけの問題ではなく、はるか以前の学校教育から始まっているということを考えてみたいと思います。

ほんとうは学力問題ではなかった教育問題

少し話が脱線するようですが、ゆとり教育から昨今のアクティブラーニングに至るまで、学力、もう少し正確に言うならば学習内容・方法についての議論が百出しました。私も実際に教員として教壇に立つまでは、学力低下が一番の問題だと思っていました。百ます計算をしたり、水道方式で授業をしたりしていました。

ゆとり教育に関しては、「ゆとり世代」学力低下はウソだった(http://gendai.ismedia.jp/articles/-/48450?page=2)という指摘もあるくらいで、分析はそちらに譲ります。

私は、企業から学校に移ってしばらくしてからようやく、ほんとうの教育問題は、現在でもなんの疑問もなくつづいている教員による態度教育だったのではないかと考えるようになりました。たとえば、授業です。子どもたちは、おもしろくもわかりやすくもない授業を毎日6時間も聞いています。子どもたちの背筋は伸び、発言のさいは手を天に向けて、返事は大きい。こんな授業ができる教員が評価されます。実際に学力テストの結果が悪くても、授業態度のよい子どもをしつけられる教員が、よい教員とされています。(そういう先生はある種カリスマ性すらあります)

また、運動会などのさまざまな行事、日々の当番活動、部活動でも、その必要性とは別に、ある行為を例外なく確実にやらせる、ということが大切になってきます。目的はとにかく考えない、時間一杯やることが大事なんだ、みんなと一緒なのが大事なんだ、という心情を子どもたちに植え付けます。

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最終更新:10/16(日) 16:30

アゴラ

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