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浦和の9季ぶりタイトルと“血染めのソックス” 21歳のドリブラーが手にしたハリルJへの挑戦権

Football ZONE web 10/16(日) 19:12配信

プロ3年目の関根が右足を負傷しながらチャンスを演出

 浦和の若きサイドアタッカーは、右足を血に染めながら120分間の激闘を戦い抜いていた。15日のルヴァン杯決勝で、浦和レッズはPK戦の末にガンバ大阪を破り、13年ぶり2回目の優勝を果たした。サイドを切り崩し何度もチャンスを演出していたMF関根貴大は、自身初のタイトル獲得に「本当に嬉しかった」と話していたが、その足は大きなダメージを受けていたようだ。

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 試合後の取材エリアでは何事もなかったかのように応対していた関根だったが、チームメートのMF駒井善成がロッカールームで喜びを分かち合う写真をツイッターに投稿すると、関根が履いていた白いソックスの右足親指あたりが真っ赤な血で染まっていた。

 歓喜の優勝から一夜明けた浦和はチームの練習場でトレーニングを行ったが、関根は同僚のFW武藤雄樹とウォーキングのみで終えた。その右足について聞くと、「写真にずいぶん赤く映ってましたね」と笑いながら話した。

「後半が始まって、すぐくらいだったと思うんですけど、米倉選手だったのかな? ぶつかって、そこからは感覚がなくなってしまって」

 後半のほぼ45分間と延長戦の30分間、合計75分間をダメージを受けた足で戦い抜いていた。それでも積極的にドリブル突破を仕掛け、傷んだ右足でシュートも放ち、クロスも上げて何度もチャンスメークした。Jリーグが公式に発表したトラッキングデータでは、試合全体で14.876kmを走り抜いている。

海外メディアに「日本代表入り」を宣言

 そんな奮闘ぶりだったにもかかわらず、「なんか、カッコいいじゃないですか」とニヤリと笑うほどの余裕を見せていた。

 ルヴァン杯決勝の前日に海外メディアからの取材を受けていた関根は、ハッキリと「日本代表を目指している」と宣言していた。今夏のリオデジャネイロ五輪では最後まで招集の待望論がありながら、出場を逃した。そして「もうA代表に入るしかないので」と、リオ経由ではなくリオを飛び越えてのロシア行きを目指している。

 浦和の下部組織から育った生え抜きで、Jリーグでも有数のドリブル能力を持つ21歳のアタッカーが、プロ3年目でついに手にした勲章――。チームに9シーズンぶりのタイトルをもたらした突破力と強靭なメンタルを武器に、閉塞感漂う日本代表入りを虎視眈々と狙っている。

轡田哲朗●文 text by Tetsuro Kutsuwada

最終更新:10/16(日) 19:23

Football ZONE web