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【パリサロン2016】電動化に意欲的なメルセデス・ベンツとフォルクスワーゲン

@DIME 10/17(月) 7:10配信

 電気自動車(EV)をはじめ、ハイブリッド(HV)やプラグインハイブリッド(PHEV)など、現在、自動車メーカーは次世代への生き残りをかけ、電動化への道を躍起になって模索中している。パリ市が2020年までに市内へのディーゼル車の乗り入れを禁止る意向を示していることも影響しているのだろうか、今年のパリモーターショーでは注目すべき電動化に関する新たな取り組みやコンセプトカーがお披露目された。

 その中で、一番のトピックはメルセデス・ベンツ。「EQ」と呼ばれる電動化に特化した新しいブランドの設立を発表した。メルセデス・ベンツはこれまでも電動化に積極的だったが、BMWのiブランドへの対抗策といえる電動モデル専用ブランドの立ち上げは、さらに本腰を入れて取り組む証といえるだろう。

 また同時に、その第1弾となるコンセプトカー、『ジェネレーションEQ』も公開した。『メルセデス・ベンツGLC』に似た外観を持つSUV風の電気自動車で、前輪用と後輪用の2つのモーターにより4輪を駆動。トータルの最高出力は408ps、最大トルクは71.4kgmで、70kWhのリチウムイオン電池により最大で500kmの航続距離を実現するという。発売は2020年頃の予定。価格は同クラスのガソリンやディーゼルといった内燃機関モデル並みに抑えられるようだ。

 同じダイムラーグループでメルセデス・ベンツのコンパクトカー部門ともいえるスマートからは新型『フォーツー』と『フォーフォー』の電気自動車版となる『フォーツー・エレクトリックドライブ』と『フォーフォー・エレクトリックドライブ』が世界初公開された。内燃機関モデルをベースに発動機をエンジンからモーター置換するというコンセプト自体は従来モデルと同じだが、航続距離が160kmへと拡大されるなど、より一層の性能向上が図られている。

 ちょうど1年前、ディーゼルエンジンの排出ガス偽装問題で自動車業界を震撼させたVW。その打開策のひとつとして電動化をより進めることを表明していたが、今回のパリモーターショーでその具体策が示された。それが電気自動車のコンセプトカー『I.D.』だ。電気自動車として専用設計された『I.D.』は、MEBと呼ばれる電気自動車専用のプラットフォームを用いることでそのメリットを最大限に引き出すという。前後のオーバーハングが極端に短いボディは全長が4100mmで、サイズとしてはVWの主力車種であるゴルフよりもむしろ弟分の『ポロ』に近い。

 170psのモーターはリアに積まれ、後輪を駆動。駆動方式を見るかぎり、VWの始祖であるリアエンジン・リア駆動を採用する初代ビートルが電気自動車として生まれ変わったと考えることができるかもしれない。航続距離は最大で600kmを想定。こちらもメルセデス・ベンツのジェネレーションEQ同様、発売は2020年頃で、価格はゴルフのディーゼルエンジンモデル並みを想定しているという。なおVWは今回、2025年までに電動化車両を100万台以上販売する目標を掲げたのもトピックだ。

『I.D.』で電動化の未来を見せたVWはその一方で、すでに市販中のゴルフ・ベースの電気自動車、eゴルフの改良版もお披露目した。従来モデルに対してバッテリー容量が24.2kWhから35.8kWhへと大幅に拡大され、航続距離がこれまでの約5割増し300kmへと延長された。もちろんこれは、電気自動車のアキレス腱である航続距離の短さへの不満を解消するために他ならない。

取材・文/@DIME編集部 取材班 撮影/望月浩彦

@DIME編集部

最終更新:10/17(月) 7:10

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