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テイラー・スウィフトのブランディング戦略 既存ブランドの常識を覆す「アンブランド戦略」

GQ JAPAN 10/17(月) 20:52配信

グラミー賞3冠を成し遂げ、『ビルボード』誌が“最も稼ぐ女性歌手”として讃えたテイラー・スウィフト。若干26歳ではあるが、彼女のビジネス上の成功は“テイラー・スウィフト”というブランドの成功ともいえる。

【テイラー・スウィフトのブランディングを分析したスライド資料はこちら】

ブランディングの専門家に言わせると、「既存の大ブランドが採用する戦略と正反対のことをやっているのに成功した」というのだから面白い。

「“テイラー・スウィフト”というブランドは、市場で最も売買しやすい“銘柄”です」と語るのは、リサーチ企業のガートナーでデジタル・マーケティングのアナリストを務めるマーティン・キンだ。

キンはMTVの「ポップアップ・ビデオ」のヘッド(首席)ライターを務めた作家で、妻は歌手のジュリア・ダグラス。つまり、エンターテインメント業界の華やかなステージと、その舞台裏の両方をよく知る人物である。

そのキンがセールスフォース・ドットコムのイベント「セールスフォース・コネクションズ2016」で、ブランドとしてのテイラー・スウィフトを分析した。本稿ではその内容を紹介したい。

身近なのに難解なテイラー・スウィフト

テイラー・スウィフトは、楽曲の販売やコンサートの興行収入だけで成功したわけではない。

ハリウッドが最重要視する指数のひとつで、人物やブランドの評価を表す「Qスコア」で、テイラー・スウィフトはポップスターとして最高のスコアを獲得している。セレブ全体で彼女よりも高いスコアを持つのは、ジョージ・クルーニーだけだ。

「テイラー・スウィフトは、奇妙なクオリティを持ったブランドなのです。というのも、影響力が高いために誰もが彼女の真似をするので、ここにも、そこにも、ほらあそこにも、テイラー・スウィフトがいるように見えます。それなのに、彼女はアンタッチャブルな存在なのです。カニエ・ウェストでさえ、彼女に暴言を吐いたらすぐに謝罪しますから(笑)」

米国ではスウィフティーズ、日本ではテイラー女子と言われるように、彼女のスタイル(ファッションだけでなく生き方も含む)を真似するファンは世界中にいる。その一方、身近な存在のわりには理解するのが難しいキャラクターでもあるのだ。

マーケティング企業のAffinioの分析によると、テイラー・スウィフトはじつに多くの属にファンを持つ。彼女のファンはカントリーミュージックやポップスはもちろん、プロレスやバスケットボール、リアリティ番組のファンとも重なる。

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最終更新:10/17(月) 20:52

GQ JAPAN

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