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マウスを使った食事研究が信頼性に欠ける理由

ライフハッカー[日本版] 10/17(月) 20:10配信

マウスは食事や病気に関する研究に広く用いられています。なぜならマウスは、その遺伝子の大部分がヒトと共通しており、おまけに小さくて値段も安いからです。でもマウスには、微妙に絡み合った要素がたくさん存在しています。それをきちんと説明したり、適切に調整したりしなければ、実験結果が不明確なものになってしまいかねません。

大きな批判の的となっているのは、ごく微妙な環境因子でさえもマウスの生命現象、ひいては実験から得られる研究結果に影響を及ぼしうるという事実を、一部の研究者が無視している(あるいは報告していない)ことです。実は、あるマウス実験の結果は別の実験では再現不可能で、別のマウスではうまくいかないことさえあるのです。その理由をいくつか挙げると...

・照明や空気質、エサの種類・量、環境ストレス、水のpH(水素イオン指数)、あるいはマウスの入手先などの要因は、結果に影響を及ぼす恐れがあります。

・マウスはほかのマウスの排泄物を食べます。健康や食事に関連する結果を調べる際に、どのマウスが誰の糞をどのくらい食べたのか、その糞には何が含まれていたのかわからない場合、状況はさらに複雑になります。

・マウスは特定のエサに対してそれぞれ異なった代謝反応を示す可能性があり、それによって腸内細菌叢が変化して、研究結果に影響を及ぼすかもしれません。

研究者がこれらの微妙な変動要因に特別な注意を払っていないのであれば、こうした食品や健康に関する研究の最終的な結論を人間に当てはめても、さしたる意味をなすとは思えません。カナダのオタワ大学で家庭医学を研究するYoni Freedhoff助教授がブログで述べているように、「マウスを使った食事研究から、人間の食事の影響に関する結論を単純に導き出すことはできない」のです。

Mouse Diet Studies Aren't Conclusive For Mice Let Alone People | Weighty Matters
Stephanie Lee(原文/訳:阪本博希/ガリレオ)

最終更新:10/17(月) 20:10

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